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凡事徹底。やり続けることの重要性

2012年10月 1日更新

凡事徹底。やり続けることの重要性

鍵山秀三郎氏(イエローハット創業者)は『凡事徹底(ぼんじてってい)』を提唱しています。事業を発展させる上で大切なことは、当たり前のこと、すなわち商売の基本をおろそかにしないということなのです。

当たり前のことを徹底して実践する

先日、弊社主催セミナーに参加したある中小企業経営者が「あなたの会社の発展要因は何か」という問いに対して「当たり前のことを徹底して実践してきたこと」と答えていました。
そういえば、ソニーの平井社長も社長就任前のインタビューで、ソニー再生の方向性を問われ「はっきり言って奇策はない。ソフトでもハードでも原点に戻って顧客に喜んでもらえる商品を開発するしかない」と述べていました。(日本経済新聞2012.2/10)企業規模の大小に関わらず、事業を発展させる上で大切なことは、当たり前のこと、すなわち商売の基本をおろそかにしないということでしょうか。

『凡事徹底(ぼんじてってい)』という考え方

イエローハットの創業者である鍵山秀三郎氏は、『凡事徹底(ぼんじてってい)』という考え方を提唱しています。その考え方の意味するところは、当たり前のことを「当たり前に実践する」ということではなく、もう一歩踏み込んで「他の人には真似できないほど徹底的に実践する」ことであるとされています。何事も一時的・一過性の取組みなら誰でも実践できますが、それをやり続けるということになるとそれなりの覚悟と努力が必要とされます。だからこそ、やり続けることができればそれは競争力の源泉となって、優位性を発揮することができるのでしょう。

セブン-イレブンの強みは

セブン-イレブン・ジャパンでは2週間に一度、全国のOFC(店舗経営相談員)1700名を集めた"FC会議"を開催し、経営トップからの方針伝達や現場情報の共有化を行っています。この会議に投入する直接的な費用は年間30億円とも言われていますが、同社ではフェイス・トゥ・フェイスでの価値観と情報の共有に勝るものはないとして、この会議を長年開催し続けているのです。このように決めたことをやり続けることがセブン-イレブンの強みになっているのです。

個人であれ、組織であれ、成長や変革を考える際に大事なことは「当たり前だけれど、できていないことはないか」「平凡なことだけれど、徹底を欠いていることはないか」といった観点から自己(自組織)を見つめ、発見した課題をやり続けることではないでしょうか。『継続は力なり』――あらためて、このことばの重みを感じる昨今です。

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的場正晃 (まとば・まさあき)
PHP研究所人材開発企画部部長
1990年、慶應義塾大学商学部卒業。同年PHP研究所入社、研修局に配属。以後、一貫して研修事業に携わり、普及、企画、プログラム開発、講師活動に従事。2003年神戸大学大学院経営学研究科でミッション経営の研究を行ないMBA取得。中小企業診断士。

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