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「脳力」アップによる新入社員・若手社員の育成

「脳力」アップによる新入社員・若手社員の育成

(2013年12月18日更新)

 
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今どきの新入社員・若手社員の育成に苦労している方も多いのではないでしょうか。コミュニケーションが苦手という彼らの特徴には「脳」が関係しているといわれます。

 

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ゆとり世代とも言われる今どきの若手社員の育成に苦労している方も多いのではないでしょうか。年代の離れた人とのコミュニケーションが苦手、人の気持ちに鈍感、自分の行動が周りからどう見られているかに無頓着……。こうした特徴をもった人がゆとり世代に多いのは、彼らの脳が未発達状態にあるからではないか、と指摘する専門家がいます。  

 

脳の「前頭前野」の働き

脳の中でも「前頭前野」と言われる部分は、人間ならではの思考活動(自分の思いを伝える、喜怒哀楽を表現する、相手の気もちを察する、など)をする上でたいへん重要な役割を担っていますが、その機能は、我慢すること、誉められること、顔をつきあわせてのコミュニケーション、などの経験を通じて強化されます。ゆとり世代の人たちがこれとは真逆の状況で育ってきたことが、脳が正常に発達していないのではないかという指摘の根拠になっているのです。

この主張が正しいとするならば、企業における人材育成はどのような点に留意すればいいのでしょうか。すでに述べたように、人間らしい思考・行動をするためには前頭前野を鍛える必要があります。そのためには[読み・書き・話す・考え抜く]を繰り返して、脳に刺激を与え活性化させることが重要なのです。具体的には、研修でも現場でのOJTでも、テキストや本を読ませる、レポートを書かせる、話をさせる、考え抜かせるといった基本動作を「千本ノック」の如く、何度も何度も実践させるのです。

 

ベンチャー企業の新入社員の事例

実際、静岡県のあるベンチャー企業E社で、覇気がなく対人関係能力が弱い、典型的なゆとり世代の新入社員15名を対象にした導入研修で、このコンセプトに沿った研修を実施しました。[読み・書き・話す・考え抜く]訓練に加えて互いの承認を徹底的に行なったところ、わずか2日間で変化が表れ、人間らしい感情表現ができるようになったのです。

 

この実例が示すように、基本動作を繰り返して脳に刺激を与え続けることで、ゆとり世代が変わっていくきっかけをつくることはできるのです。形から入って脳を刺激し、結果的にこころを変える、そんな教育のやり方もゆとり世代の育成には案外効果を発揮するものです。来春の新入社員導入研修や現場でのOJTなどに、この発想を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

新入社員研修

 


 

的場正晃(まとば まさあき)

神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。現在は(株)PHP研究所経営理念研究本部研修事業部部長


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