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問題意識を育てる

問題意識を育てる

(2011年3月 7日更新)

 
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仕事ができる人材に共通して見られる特徴の一つに、問題意識の高さが上げられます。

 

彼らの仕事の進め方は、高い水準から自分たちの仕事を見つめ、「もっとより良いやり方はないか」とか、「このやり方はお客さんに利益をもたらしていないのではないか」、あるいは「このレベルではまだまだ満足できない」などと、常に改善・改革の可能性を求めて仕事に取り組むため、結果として業務効率の向上や、今までにない新しい仕事の進め方の確立、あるいは新商品・新サービスの開発につながる可能性が高まるようです。

 

ある会社では、幹部への登用試験の面接で、「自分の担当する部門には問題はない」と答えた人を問題意識の低い人材と見なし、幹部への登用を見送るようにしているそうです。ことほど左様に新たな価値創造が求められている時代であるからこそ、問題意識を持った人材の存在が各組織でますます重要になってきているのです。

 

ではどうすれば問題意識の高い人材を輩出することができるのでしょうか。最も簡単で、効果を発揮するのが、「どうしたいのか」「それに対して今はどうなのか」という2つの質問を効果的になげかけることです。事あるごとに、上司が部下に対してこのような質問を投げかけ続ければ、部下は自分の仕事の目指すべき「理想」と「現実」のギャップの存在に気付き、それを埋めるための方策を考えるよう意識を向け続けることができるのです。そして、こうした問いかけは、業務上の問題意識を高めるだけではなく、人生における理想の状態を考え、そこに到達するための手段や方策を考えるきっかけにもなり、自立的な人材を育てることにもつながるのです。実際、自立的な社員が多いという評価を得ているA社では、つねにこうした質問が社内で飛び交っていると言われています。

 

自らの発意によって、仕事や人生を切り拓いていく人材を育てるためにも、管理者の方々は、理想と現実のギャップに気付かせるような「質問力」を高めることが大切になりつつあります。

 


 

的場正晃 まとばまさあき

 

神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。

現在は㈱PHP研究所 教育出版局 研修企画部部長。

経済産業大臣認定 中小企業診断士   


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