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気がきかない若手社員は、気がきくように教育できるのか?

気がきかない若手社員は、気がきくように教育できるのか?

(2017年4月20日更新)

 
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気がきかない社員を、気がきくように「教育」することはできるのでしょうか?

 

若手社員を気がきくように教育するには、気をきかせることの目的と行動について、本質的なところから詳細に教えるだけでなく、考えさせることが大切です。

 

*   *   *

 

学生は「与えてもらう人生」、社会人は「与える人生」という考え方を教える

学生のうちは、食事・住まい・教育など様々なことを与えてもらっています。しかし、社会人になると会社から給料をもらうために、社会に対して仕事の成果を与えなければなりません。この意識改革ができるかどうかで、気がきく社員になれるかどうかをふくめて、その後の成長に大きく差が出ます。最初にしっかりと、学生は「与えてもらう人生」であったが、社会人は「与える人生」ということを教え込むことが大切です。

 

気をきかせることが自分の幸せな人生につながる!

気がきく社員を育成する際に、まずメリットを伝えるようにします。気をきかせることで、どれだけ自分にプラスになるかということに気づかせます。気がきく人は、周りから感謝されて可愛がられます。また、上司や先輩等、多くの人からサポートを受けやすくなります。新入社員ならなおのこと、周りから好意的に関わってもらえることで、成長が加速します。反対に気がきかない人は、相手をイライラさせたり不愉快な思いをさせてしまいます。多くの場合は、本人は気づいておらず、悪気もありません。そのため、知らず知らずのうちに周りからのサポートを受けにくくなっていきます。

気をきかせると、相手に喜んでもらえて自分もハッピーになるのです。気がきく行動や仕事は、「自分の幸せな人生につながっている」ということに気づいてもらうことが重要です。

 

テクニック(手段)だけ教えると応用ができない

実は「気がきく」行動や仕事は、教えれば誰にでもすぐにできます。

たとえば、

・雨の日にはお客様用の白いタオルを用意する

・指示に対する仕事の仕上がり予定時間を伝える

・仕事が終了するめどがついた時点で中間報告をする

・訪問先で出されたお茶は辞去の際には下座に寄せておく

・書類をホッチキスで留めるときの位置は、縦ではなく斜めの位置で留める

等です。

ただし、これらをテクニック(手段)で捉えると、どんな場面でも考えずに同じように行うため、応用がききません。気がきく行動は、何のために行うのか、その「目的」を理解することが大切です。たとえば初めて来訪されるお客様から、地図の送付依頼があったとします。このとき、「地図を送る」ことを目的とすると、手離れよく手元にあるものを送るでしょう。しかし、「お客様に安心して来訪いただくためのお役立ち」を目的にすると、東西南北で説明するのではなく、進行方向から見て左右で説明したり、目印になる建物の写真を挿入したり、一言メッセージを添える等、相手の立場に立つことで行動が変わってきます。

 

「ハッピーゴール」を設定すると相手から感謝される

そこで、私が推奨しているのが「ハッピーゴール」を設定して取り組む方法です。相手の喜びを自分の喜びに変える発想で、最初に相手に合わせたゴール設定をすることから始めます。仕事を仕事として取り組むと、そこには気をきかせるプラスアルファは生まれません。しかし、人を特定すると、「このお客様(上司)(先輩)に喜ばれるために、何ができるか」「この仕事ができたときに、相手にどのように言われたいのか(喜ばれたいのか)」と、相手の喜ぶ顔をイメージして仕事に取り組めます。ゴールが明確になると、ゴールに向けての創意工夫や想いが生まれ、ゴールイメージから逆算することでやるべきことが見えてきます。

このハッピーゴールの取り組みでは、もう一つ忘れてはいけないことがあります。

それは、相手や周りに関心を向けて、よく観察することです。相手によって基準も違い、求めることも違います。だからこそ相手に関心を持ち、相手をよく知らなければ、気がきく行動や仕事はできないのです。

 

部下にはハッピーゴールを設定した取り組みを、まずは1日1回でも2回でも実践するように教えてあげてください。部下は、気がきく成功体験を積み重ね、周りから感謝の言葉が増えることで、仕事も人生も豊かにハッピーになることに気づき、気がきく社員に変わっていきます。

 

 

若手社員研修

 

 

増谷淳子 (ますたに・じゅんこ)

株式会社ソフィアパートナーズ 代表取締役。日本航空(株)の客室乗務員として培ってきたおもてなしの心とコミュニケーション力を活かし、企業の人材教育企画、指導、育成に従事。2006年、株式会社ソフィアパートナーズ設立。「人間力教育」により「使命感」「気配り」「感謝の心」を育み、組織に貢献できる社員に導くことを使命とする。教育に関する問題解決のため、「ひと」のマインド&スキルアッププログラム提案、カスタマイズされた誠実な教育には定評があり、リピート依頼も多数。


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