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「信じる力」が成長の原点

「信じる力」が成長の原点

(2015年1月19日更新)

 
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相手の可能性を信じ、信念をもって「自分を信じろ」という声かけを続けること――テニスの錦織圭選手の躍進を支えた言葉について、PHP研究所研修事業部長・的場正晃のコラムです。
 
*  *  *  *  *
 
昨年、快進撃を見せたテニスの錦織圭選手が、あるテレビ番組で自らの精神面の成長について語っていました。錦織選手の成長の陰には、2013年からコーチを務める米国人のM・チャン氏の存在があったのです。
 
チャン氏は、事あるごとに錦織選手に対して
「Believe yourself!(自分を信じろ)」
と言い続けていたそうですが、このことばが試合の帰趨を決するような大事な局面になると、錦織選手の脳裏によみがえり、大きな力となって難局を乗り越えていったのです。技術的・体力的な成長ももちろんですが、それと同じくらい精神的な成長が快進撃を支える要因であったと錦織選手は語っていました。
 
この事例からは、人材開発を成功に導く大切な要素が読み取れます。要するに、人の可能性を肯定的に捉えることが、人材開発という仕事の出発点になるのです。PHP創設者・松下幸之助のモットーは、「やろうと思えば必ずできる」でしたが、その考え方が端的に表現されていることばをご紹介しましょう。
 
「皆さんは、自分の力をどれほど信じているか。自信なきものは、非常に乏しいものがある。
正確に自分自身というものを見つめて、必ずできるだろうと、自分で自分の目標を作っていただき、それに邁進していただく。その邁進の過程には人をも動かすということになる。一人の目覚めは全員の目覚めに通ずるということである。そういう信念を持ってもらいたい。
この設計はいつまでにやる、やれるはずや、ということが持てるかどうか。一週間なら一週間の間に必ずできる。できないことはないと思う。『そんな簡単にできませんよ』と言うてることがいかん。そう言うてたら、永遠にできへん。簡単にできると思うからこそやれるんだと。難しいと思っていたら、永遠にできへん。
月旅行したアメリカの宇宙研究も、やろうという決意があれを成功せしめたんや。やろうやないかと考えた人がいて、そしてそれに共鳴した人があって、ついにやり遂げたのである。志をたてて可ならざるはなし、である」
(1973年1月の松下電器社内での講話)
 
部下・後輩の育成に関わる現場のリーダー、あるいは従業員の能力開発に携わる人材開発スタッフ、いずれの立場にある方にも共通して求められるのが、相手の可能性を信じ、信念をもって「自分を信じろ」という声かけを続けること。「自分にはできる」という自信をもたせることが指導者の最も重要な仕事であると言っても過言ではないでしょう。
 
 
 
 
神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。現在は(株)PHP研究所経営理念研究本部研修事業部部長
 
 

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