食品業界で働く人のための 「食物アレルギー」の基本がわかるコース
コース概要
- 対象
- 社員全般
- 受講期間
- 1カ月
- 教材構成
- テキスト1冊・インターネット添削1回
- 一般受講料
-
11,000円(本体価格 10,000円)
- 特別受講料
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9,900円(本体価格 9,000円)
※ガイドブックや制度受講などを前提とした法人様からのお申し込みの場合、特別受講料を適用させていただきます。
- 監修
- 笹本剛生(東京都健康安全研究センター 食品化学部長)、岩﨑直子(㈱生活品質科学研究所 中央研究所 食品検査部長)
- 執筆講師
- 同上
この講座のねらい
食べ物によって引き起こされる「食物アレルギー」。重大な被害をもたらしかねない食物アレルギー事故を防ぐには、食品産業に携わる一人ひとりが正しい知識をもつことが欠かせません。
本コースでは、「食物アレルギーとは何か?」から事故防止のための管理手法、対策のポイントなどをわかりやすく解説。おいしく安全な「食」を提供するために必須の基礎知識がしっかり身につきます。
この講座の特徴
1)豊富なデータや実際の事故事例などから、食品安全に関する現状と課題をしっかりと理解することができます。
2)マンガ・イラストなどで具体的にイメージしながら学習することで、職場の課題に主体的に取り組む姿勢を育みます。
3)製造現場のみならず開発・管理部門まで、また、パート社員・新人社員の導入教育からベテラン社員の学び直しまで、食品業界で働くあらゆる人にお役立ていただけます。
カリキュラム
【はじめに】
~消費者の健康と安全を守るために~
【Part1】食物アレルギーの基礎知識
1.食物アレルギーとは?
「アレルギー」は免疫システムの過剰反応
食物に含まれるタンパク質が原因の「食物アレルギー」
アレルギー発症のしくみ
食べること以外でも発症する食物アレルギー
2.さまざまなタイプのアレルギー
発症の仕方が異なるものもある
IgE抗体が発症に関与しないタイプの食物アレルギー
食物不耐症
食物によって起こるさまざまな病態
3.「アレルゲン」にはどんなものがある?
患者数の多いアレルゲン
原因食物は年々変化している
4.アレルギー反応にはどんなものがある?
アレルギー反応で現れる主な症状
危険な「アナフィラキシー」
食物アレルギーの診断と治療
5.どうすれば事故が防げる?
一人ひとりが正しい認識をもつ
食品製造業者が原因で起こる食物アレルギー事故
消費者に正確な情報を提供する
正しい食物アレルギー表示のために
コンタミネーション防止のために
【Part2】食物アレルギー事故を防ぐ!
1. 食物アレルギー事故はどのようにして起こるのか
なぜ事故が起こってしまうのか
食品表示法による「アレルギー表示」の義務づけ
表示ミスを起因とする食物アレルギー事故
2.「衛生管理」で防ぐ
身の回りにある「アレルゲン」
アレルゲンは健康被害を引き起こす危害要因
アレルゲンを食べ物に「つけない」
「持ち込まない」ことを意識して行動する
アレルゲンを「見える化」して管理する
3.「品質管理」で防ぐ
消費者に「正しい情報」を提供する
アレルゲンの管理レベル
アレルギー表示ミスの主な原因
「表示作成における記載漏れ(原材料確認ミス)」の防止
「包材・添付小袋の取り違え(ラベル・添付ミス)」の防止
アレルゲンのコンタミネーションのリスクの所在
アレルゲン管理による製造過程のコンタミネーションの防止
4.「食品表示」で防ぐ
表示の役割
正しい情報を表示に反映させるために
アレルゲン情報をわかりやすく伝える
【Part3】検査によるアレルゲン管理と手法
1.「検査」で管理の妥当性を監視する
アレルゲン管理
アレルゲン検査の位置づけ
2.さまざまなアレルゲン検査
科学的な手法で客観的に見える化する
アレルゲン検査の手法
3.アレルゲン管理におけるアレルゲン検査の活用
アレルゲンが制御できているかの検証
【Part4】「これからの時代」を視野に~これからの食物アレルギー対策~
1.進むグローバリゼーション
食料の輸出入は年々増加している
グローバリゼーションとアレルゲン
食文化が変わればアレルギー対策も変わる
世界と日本のアレルギー政策の違い
グルテンフリー食品とセリアック病
米国、EUにおける「グルテンフリー」の表示要件
2.企業の取り組みと「アレルギー配慮食品」
みんなで食卓を楽しく囲めるように
必要とされる方のもとに伝わるよう情報発信を
【おわりに】
~製造現場の一人ひとりができること~