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学習組織を創りましょう【コラム】~宮田博美

2010年10月31日更新

学習組織を創りましょう【コラム】~宮田博美

集合研修で知識や技能を習得しても、現場においてさらなる体験がなければ、なかなかそのスキルは定着しないと言われています。現場で必要なことは、実務を通しての思考、行動そして感情体験です。これらの体験が結実されて、能力が身につきます。昔からOJTが有効な手段とされています。

 

成長の意図を明確にし、社員は将来のあるべき姿をしっかりと描き、1つの選択肢として集合研修を選び、そして、常に職場においては、実践的なサポートが受けられる環境を整備しておく。現状で残念なのは、集合研修と実践体験の間に、本格的なサポート環境が希薄なことです。

 
したがって、集合研修を受講した多くのメンバーが、「研修の内容は分かった(知識レベル)が行動レベルにはまだまだ技能的なスキルが不足している」と感じて月日が立ち、結局忘れてしまう。といった悪循環を繰り返しています。
 
IBMのデータに次のようなものがあります。集合研修受講3ヵ月後の定着率を示したもので、
(1)ティーチング 10% 
(2)ティーチング・トレーニング 32% 
(3)ティーチング・トレーニング&職場でのコミュニケーション 65%
です。
 
どのような研修でもその意図は、受講生に良い方向に変化してもらうこと。そのためには、社員一人ひとりの気づきを促進し、自律的な人材育成に貢献できる学習組織を創りだすことです。
 
コミュニケーションとは、相手を正しく理解し、相手の意欲を高め、相手の創造的な成長を支援することです。今必要なのは、一人ひとりのやる気と潜在能力を引き出す本物のコミュニケーションを確立し、心の姿勢と対人スキルを高めることです。その方法のひとつにビジネスコーチングがあります。
 
ビジネスコーチングは、「職場の上司、先輩が部下・後輩に対し、当事者である部下、後輩の目標達成、課題解決、能力開発の促進を支援するコミュニケーションスキル」と定義できます。社員一人ひとりが「自立の精神」で行動し、自律的な職場環境づくりを推進することです。
 
経営資源の中で、やはり人材は「人財」といわれるように特別な資源です。人々が学び、成長し、その成長エネルギーを源にして、顧客、社会、世界に貢献できるエネルギーは人材だと思います。
 
効果的な集合研修を選択し、その知識や技能が定着するための職場体験(思考、行動、感情)を通じて、一人ひとりが自らの役割と協働の精神を発揮すれば、さらに豊かで、顧客から信頼される会社になること間違いなし。
 

私も微力ながらPHPゼミナール講師として支援を続けて参りたいと存じます。

 


 

 

宮田博美 (みやた・ひろみ)

PHPビジネスコーチ(上級)

日本キャリア開発協会認定「キャリアコンサルタント」
米国NLP協会認定「NLPマスタープラクティショナー」

 

 

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