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新入社員に教えたい「報連相の4つのステージ」とは?

新入社員に教えたい「報連相の4つのステージ」とは?

(2018年3月 8日更新)

 
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報連相には、「依存」から始まる4つのステージがあります。新入社員の報連相研修で伝え、レベルアップを促したいものです。

 

 

 

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報連相の4つのステージ

報連相には、「依存」から始まる4つのステージがあります。

報連相の4つのステージ

質の高い報連相ができる人は、依存のステージを抜け出し、自立のステージで、さらにはその先のステージで仕事をしています。

新入社員の報連相研修では、この「報連相の4つのステージ」を通して「自分の現在地」を受講生に知ってもらうことが、その後の彼ら彼女らの「報連相のレベルアップ」のために大変効果的です。

 

ステージ1:依存

依存とは、誰かに頼っている状態のことです。新入社員の頃は、仕事に対する知識や経験が少ないため、どうしても上司や周囲の人々に依存して仕事を進めていかなければなりません。

それは誰もが最初は通る道であり、初めから自立している人などいるはずありません。上司だって先輩だって新入社員の頃があり、その頃は当然周囲の人々から仕事を教わり支援を受けて、そのおかげで現在に至っているのです。

報連相でいえば、例えば仕事で行き詰ったときになど上司に「どうしましょうか?」と上司に相談し、サポートを得ることがあります。

この「どうしましょうか?」という報連相は上司に頼っている、いわば依存の報連相です。

しかし、この依存の報連相は何も悪いことではありません。大切なことは、今はまだ依存のステージで仕事をしていたとしても、主体性を持って仕事から学び、自立のステージに向けて成長しようとする姿勢があるかどうかです。

 

ステージ2:自立

自立とは、自分のことを自分で賄える状態のことです。自分に任された仕事のことは上司に「どうしましょうか?」と相談しなくても一通りできるようになり、どうすればよりよい仕事の成果に繋がるかを考え自発的に行動できる段階になると、それは自立のステージに立てていると言えるでしょう。

そのような人は仕事に関する上司への相談ひとつとっても「どうしましょうか?」ではなく、「こうしましょうか?」と自分の意見を持って、より良い仕事の成果のために相談を行います。

このステージで大切なことは、ただ単に任された仕事をこなすのではなく、より良い仕事の成果を目指して「仕事の意味(目的)を理解し、自分の考えも持って自ら行動する」という姿勢です。

 

ステージ3:互恵

私が社会に出て数年が過ぎた頃、ある尊敬する人からこのように言われたことがありました。

「延堂さん、社会では自立自立と、まるで自立が最終目標かのように言われていますが、自立とは単に依存を抜け出しただけのことですよ」

そして私はその人からもう一つ教えていただいた言葉があります。それは『互恵』という言葉です。互恵とは、恵み合いの精神という意味です。報連相のステージとしていうならば、自立人間同士がお互いに助け合うステージ、ということです。

人が個々人ではなく、なぜ組織となって仕事を行うのかというと、それはお互いに協力し助け合って仕事をすることで、一人では上げることのできない仕事の成果をあげることができるようになるからです。

そして報連相とは、お互い協力し助け合うために、互いの情報を共有化するということです。

しかし、考えてみてください。互恵の関係を築いてより良い仕事の成果を得るためには、お互いが自立していなければなりません。お互いに依存のステージにいる人たちには、互恵のステージに立つことはできないのです。

このステージで大切なことは、自立を経てその先のステージを見据えているかどうかです。一人前に仕事をこなせるようになった人間が、自分の仕事だけでなく、ともに働く仲間と共に支え合い助け合ってより良い仕事の成果を目指そうとする態度・姿勢があるかどうかです。

いつまでも自立のステージに留まり、自分の仕事のことだけしか考えない人はいつまでたっても下から2番目のステージどまりということです。

 

ステージ4:支援

支援とは、誰かを助け支える状態のことです。互恵のステージは、自立した人間同士が助け合うステージでした。それでは支援のステージは?

支援のステージは、自立人間が依存のステージにいる人にも、見返りを求めず助ける人ことができる人のステージです。

支援は簡単にできることではありません。その場は支援に見えても、長い時間軸で見ると互恵である場合がほとんどです。

それだけに「本当の支援」を行える機会は少なく、むしろ「支援させてもらっている」という謙虚な姿勢が自分に問われることになるでしょう。

そして、支援のステージに立ってみて気がつくことは「いったい自分がこれまでにどれほどの支援を受けてきたのか」ということ、さらには「今もなお、自分は多くの支援を受け続けている」ということです。

 

受講者の皆さんには、ぜひとも「報連相の4つのステージ」という視点を身につけてもらい、自分の報連相(仕事の進め方)のレベルを自分で測り、自立、さらにはその先を見据え、成長多き充実したこれからの社会人生活を歩んでいただきたいと思います。

 

 

 

新入社員研修

 

ケーススタディで学ぶ報連相の基本

 


 

延堂溝壑(えんどう こうがく)

本名、延堂良実(えんどう りょうま)。溝壑は雅号・ペンネーム。一般社団法人日本報連相センター代表。ブライトフィート代表。成長哲学創唱者。主な著書に『成長哲学講話集(1~3巻)』『成長哲学随感録』『成長哲学対談録』(すべてブライトフィート)、『真・報連相で職場が変わる』(共著・新生出版)、通信講座『仕事ができる人の「報連相」実践コース』(PHP研究所) など。

なお、本稿は糸藤正士氏に著作権のある『真・報連相』を、著作権者の承認を得て使用している。


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