日本のホスピタリティはすごい【コラム】～山本清美

ここ数年、海外に出かけては、その国のホスピタリティに注目し様々な場面で「なるほど」と感じております。名付けて「世界のホスピタリティマナー学びの旅」。
 

訪問都市はせいぜい４０程度で、まだまだこれからといったところですが、それでも日本の「おもてなしの心、その術」は素晴らしいと改めて感じています。

相手を尊重する眼差し・しぐさ、柔らかな物腰、いたわりの言葉、それらを相手に伝える術、それらすべてが他国に抜きん出ていて「日本人として生まれ育ってきたことを本当に良かった」と誇りに思います。

旅は行った先を観るものでありながら、改めて自分自身を自分の置かれている立ち位置を見つめ直すいい機会になるものだと痛感します。

海外でも意外なところで真心のこもったおもてなしを受け感動することがあります。「治安があまり良くないから気を付けなさいよ。」などと言われて恐る恐る訪問した都市で街で思わぬ優しさに触れると先入観を持って訪れた自分が恥ずかしくなり「ありがとう。」とともに「ごめんなさい。」の気持ちになってしまいます。

しかしその根底にあるのは、「日本では当たり前のこと」なのです。

世界に誇れる「日本のおもてなし」その素晴らしさを世界に伝え広めること、それこそが私たちに課せられた使命なんだと実感しています。

「日本では当たり前」その掛け替えのない伝統と文化。ともするとそれが廃れてきたのではないかと危惧される昨今、日本の現状を改善維持しつつ、世界にそれを伝搬する使命。ＰＨＰの研修を通じ、誇りと責任を持ってそれに取り組みたいと思います。

山本清美　（やまもと・きよみ）

金融機関で6年間接遇訓練の専門指導を担当する。その後、教育ビデオやテキストの作成、官公庁や各種企業・団体の社員教育、歯科医師会接遇訓練等の講師を務める。1991年、オフィスヤマモト設立。ＰＨＰゼミナール講師、ＰＨＰコーチング・認定ファシリテーター。
現在、NPO法人日本人材教育協会　関西地区エリアマネージャー、京都市生涯教育　ビジネスマナー講師、社団法人日本幼年教育会講師、京都府民間保育園協会研修講師、関西圏の大学や専門学校のビジネスマナーや就職対策講座の専任講師を務める。