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組織の中で成長し続ける人が歩んでいる「成長のスパイラル」

組織の中で成長し続ける人が歩んでいる「成長のスパイラル」

(2019年5月10日更新)

 
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仕事で成果を上げ続ける人は、成長し続けている人でもあります。では、組織の中で成長し続ける人にはどのような特徴があるのでしょうか。

 

【成長し続ける人の3つの特徴】

1.成長のスパイラルを歩んでいる

2.目標の3原則を知っている

3.自分なりの目的・動機を持っている

 

今回は、【成長し続ける人の3つの特徴】のうち、「1.成長のスパイラルを歩んでいる」について解説をします。

 

将棋棋士、羽生善治さんの成長哲学

将棋棋士の羽生善治さんは、棋士としての超一流の定義について、次のような名言を残しています。

 

「三流は人の話を聞かない。二流は人の話を聞く。一流は人の話を聞いて実行する。超一流は人の話を聞いて工夫する。」

 

この羽生さんの言葉が意味するものとは何でしょうか。それは、一流と呼ばれる人には実践行動が伴っているということです。そして一流を超える、超一流の定義にまで言及しているところが羽生さんらしくもあります。この羽生さんの言う「超一流」とは、まさに成長し続ける人の特徴に他なりません。

ご自身が棋士として超一流である羽生さんです、その本人が語る「超一流の定義(成長し続ける人の定義)」には大変説得力があります。

羽生さんにとって成長し続ける人というのは、ただ実行するだけではなく、考えて工夫し続ける者であるということです。しかしこれは将棋棋士だけではない、すべてのプロフェッショナルにも言える共通項でもあります。

 

古今東西の人々が、実践と工夫の重要性を説いている

そして、実践すること工夫する(考える)ことの大切さを唱えているのは、何も羽生さんだけではありません。

たとえば、江戸時代の農政家である二宮尊徳は「人、生まれて学ばざれば、生まれざると同じ。学んで道を知らざれば、学ばざると同じ。知って行うことを能はざれば、知らざると同じ。故に、人たるもの、必ず学ばざるべからず。学をなすもの、必ず道を知らざるべからず。道を知るもの、必ず行はざわるべからず」という、学びと実践の大切さを説いた言葉を残しています。

アメリカの教育学者ローレンス・J・ピーターもまた「失敗する人には二種類ある。考えたけれども実践しなかった人と、実践したけれど考えなかった人だ」ということを言っています。古今東西に関わらず、多くの人々がその重要性を説いているのです。

 

成長し続ける人に共通する、成長のスパイラル

そして当然ですが一般的な仕事の場面においても、それに違いはありません。どのような組織であっても、成長し続ける人には共通する行動パターンがあります。筆者はそれを、「成長のスパイラル」と呼んでいます。

成長のスパイラルとは、筆者が成長哲学でよく伝えている、「成長し続ける人」に共通する、物事に取り組む際のよい習慣のようなもので、「①考える → ②表に出す → ③実践する → ①考える・・・」という、螺旋階段状の成長の道筋のことです。成長し続ける人は、皆この成長のスパイラルを歩んでいるのです。

 

成長スパイラル

成長し続ける人は、上から見ると一見同じ場所をグルグルと回っているだけのように見えても(例えば、同じような日常語業務を繰り返している状態)、じつは横から見ると工夫を重ねてしっかりと上に向かって成長し続けています。(成長しない人は、上から見ても横から見ても、同じ場所をグルグルと回っているだけです)

まず、①の「考える」ですが、これは何かを実践するにあたって「自分は何のためにその取り組みを実践するのか」といった目的や、「今回はいつまでに何をどれくらい達成するのか」といった目標、「目標達成のために必要な道筋は何か」といった行動計画などがありますが、③の「実践」の後に行う「ふり返り」や「見直し」や「修正・調整」も含まれます。

②の「表に出す」は、①で考えたことを、自分の頭の中から外に出す、つまり目標シートやタスクシートや手帳などに書き出したり、職場の上司や先輩、同僚など、その取り組みに関わる人々にしっかりと「自分の考え」を伝えているということです。

③の「実践する」についてですが、ここでのポイントは、実践して出た結果に対して、あまり一喜一憂しないということ。

とくに仕事の成果などで一時的によい結果に恵まれたからと言って有頂天になっていると、そのあと足元をすくわれるようなことがよく起こります。

逆に、努力が報われず手痛い結果に終わったとしても、そこで終わりにせずしっかりと考えること、つまり「ふり返り」や「見直し」や「修正・調整」を行い、継続を図れば、必ず次へとつながっていきます。

この成長のスパイラルから見えてくることは、成長し続ける人というのは、単発的な成果や成長ではなく、継続的な成果や成長を目指しているということなのです。

 

次回は、【成長し続ける人の3つの特徴】の「2.目標の3原則知っている」についてお伝えいたします。

 


 

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延堂溝壑(えんどう こうがく)

本名、延堂良実(えんどう りょうま)。溝壑は雅号・ペンネーム。一般社団法人日本報連相センター代表。ブライトフィート代表。成長哲学創唱者。主な著書に『成長哲学講話集(1~3巻)』『成長哲学随感録』『成長哲学対談録』(すべてブライトフィート)、『真・報連相で職場が変わる』(共著・新生出版)、通信講座『仕事ができる人の「報連相」実践コース』(PHP研究所) など。


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