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金融K社 2年目階層別ステップアップ研修事例

金融K社 2年目階層別ステップアップ研修事例

(2016年6月20日更新)

 
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社員研修をいかにデザインするのか、そのポイントとともに、金融K社 2年目階層別ステップアップ研修の事例をご紹介します。

 

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社員研修コンテンツの作成

社員研修全体の流れをデザインした後は、研修コンテンツの作成段階に入るが、ここでは小学生の1日の時間割を思い出すとよいだろう。

小学校では45分ごとに10分程度の休み時間を入れて、1日に6コマの授業があった。研修においても、60~90分程度のメニューを1単位とし、数単位を組み合わせて1日の研修とするのが基本である。

この1単位のメニューをどう組み合わせるか、また、1単位の中でどのような進め方をするのか、講師それぞれの個性が出るところだろう。それはまるで、カフェテリア方式の食堂で、主食や副菜、デザートを選択するように、選択や組み合わせによって十人十色のセットができあがる。

例えば、1単位1技法として、1単位に一度の演習なりグループワークを取り入れることで、研修にメリハリをつけるのもよいだろう。もちろん、この1単位の中でも緩急が必要で、冒頭で当メニューのねらいを明確にしたり、最後にフィードバックを行ったりという設計もする。いきなり1日の研修をデザインするのは大変なので、まずは、この1単位を複数デザインし、手持ちにするところから始めるとよい。

とはいえ、最初はそれさえも難しいであろう。慣れるまでは、一般的な当該テーマの研修や単位を真似するところから始めることを推奨する。学ぶことは、「真似ぶ」ことがスタートなのである。

 

プログラムデザインの実践

1)コンテンツ・デザイン

・研修の目的やねらい、目標を明確にする。

研修のコンテンツ・デザイン

2)ユニット・デザイン

・内容を決める。

・研修の目的やねらいを効果的に達成するために、欠かせないものを決めていく。

 

【研修の目的、目標】

 サブ目標/ユニット ⇒サブユニット ⇒サブユニット

 サブ目標/ユニット ⇒サブユニット ⇒サブユニット

 サブ目標/ユニット ⇒サブユニット ⇒サブユニット

 

◎本当に意味があるのか

◎本当に伝えたいことか

◎受講者のためになるのか

◎事実か、意見か、誤解はないか

◎もっと分かりやすくできないか

 

3)プロセス・デザイン

それぞれのユニットを、どのような手段で伝えるのかを検討する。

 

4)ストラクチャー・デザイン

プログラム全体の構造化。各ユニットの順序や時間配分を検討する。

 

ストラクチャー・デザイン

【事例研究】金融K社 2年目階層別ステップアップ研修

 

オーダー:自律した業務遂行ができるように、「問題解決力」「対人力」「組織力」を強化してほしい

 


 

1.もうそろそろ、ワンランク上の自律的な仕事をしてみよう

(1) なぜ「自ら考え、行動する」仕事力が求められるのか

(2) ワンランク上の仕事に必要な3つの力=「問題解決力」「対人力」「組織力」

(3) 私の仕事力、現状チェック

 

2.仕事力レベルアップスキル―1【問題解決力強化】

(1) 自ら仕事を創り、推進するための「問題解決力」

(2) 問題解決に必要なステップ

(3) 問題解決の要素と原因分析のポイント 〈ケーススタディー〉

(4) 解決策を立案し、判断の上、決断するコツ 〈演習〉

(5) 問題意識の高め方と、問題形成のヒント〈事例研究〉

 

3.仕事力レベルアップスキル―2【対人力強化】

(1)コミュニケーションを通じて、人や組織に影響を与える「対人力」

(2)職場におけるコミュニケーションの実態

(3)相手に伝わる話し方、相手の信頼を得る聴き方 〈ロールプレイング〉

(4)肯定的に受信してもらえる、意思や考えの発信 〈演習〉

(5)自分の感情を処理するコツ ~クレームへの対応法をとおして~

 

4.仕事力レベルアップスキル―3【組織力強化】

(1)チームメンバーの衆知を叡智に変える「組織力」

(2)組織の中で仕事をする際のポイント 〈教育ゲーム〉

(3)チームワークに不可欠な要素

(4)相反する利害を交渉し、調整するためのヒント 〈ロールプレイング〉

(5)組織の中で自己成長するとともに、後輩を育成するために 

 

5.自律的なキャリアデザイン

(1)これまでの自分と、これからの自分

(2)まとめと決意表明、質問

 


 

話し方もデザイン

【話し方】

・頭に浮かんだ言葉をそのまま口に出すのではなく、筋道を立てて話す

・タイトル、結論、こまかな部分に分けて話す(全体から部分へ)

・事実と意見を区分けして話す

・一般論や抽象論だけではなく、自分が確かめたこと、見たこと、体験したことなどを活用して、具体的に話す

・欲張らずに、いくつもの材料の中から絞って伝える(1の1より100の1)

 

【メリハリ】

・話し方(空間、場)のメリハリ

・機器の活用、技法の活用(時間)のメリハリ

・全体と個別(対話)のメリハリ

・目的と手段(参加者の意欲)のメリハリ

・結論と本論(ストーリー)のメリハリ

 
※出典:『[実践]社員教育推進マニュアル』(2009年1月・PHP研究所発行)
 

 
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【著者プロフィール】
茅切伸明(かやきり・のぶあき) 
株式会社ヒューマンプロデュース・ジャパン 代表取締役。
慶應義塾大学商学部卒業後、(株)三貴入社。 その後、(株)日本エル・シー・エー入社。 平成1年3月 住友銀行グループ 住友ビジネスコンサルテイング(株)(現SMBC コンサルティング(株))入社。セミナー事業部にて、ビジネスセミナーを年間200 以上、企業内研修を50以上担当し、他社のセミナーを年間50以上受講する。 平成18年4月 (株)ヒューマンプロデュース・ジャパンを設立。「本物の教育」「本物の講師」「本物の教育担当者」をプロデュースするという理念を掲げ、現在まで年間500以上、累計8,000以上のセミナー・研修をプロデュースするとともに、セミナー会社・研修会社のコンサルティング、セミナー事業の立ち上げ、企業の教育体系の構築なども手掛ける。 
著書に、『実践社員教育推進マニュアル』、通信教育『メンタリングで共に成長する新入社員指導・支援の実践コース』(以上、PHP研究所)、『だれでも一流講師になれる71のルール』(税務経理協会) 
 
 
松下直子(まつした・なおこ) 
株式会社オフィスあん 代表取締役。社会保険労務士、人事コンサルタント。 
神戸大学卒業後、江崎グリコ(株)に入社。新規開拓の営業職、報道担当の広報職、人事労務職を歴任。現在は、社会保険労務士、人事コンサルタントとして顧問先の指導にあたる一方、民間企業や自治体からの研修・セミナー依頼に応え、全国各地を愛車のバイクで巡回する。
「人事屋」であることを生涯のライフワークと決意し、経営者や人事担当者の支援に意欲的に向き合うかたわら、人事部門の交流の場「庵(いおり)」の定期開催や、新人社会保険労務士の独立を支援するシェアオフィス「AZ合同事務所」の経営など、幅広く人材育成に携わっている。
著書に、『実践社員教育推進マニュアル』『人事・総務マネジメント法律必携』(ともにPHP研究所) 、『採用・面接で[採ってはいけない人]の見きわめ方』『部下育成にもっと自信がつく本』(ともに同文舘出版)ほか。

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