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強い現場とマネージャーの役割

2015年7月 6日更新

強い現場とマネージャーの役割

強い現場をつくるための、マネージャーの役割とは? PHP研究所研修事業部長・的場正晃のコラムです。

 

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企業の競争力の源泉は、直接的な価値を生み出す場である「現場」にあります。現場が強ければ、環境変化に対応したイノベーションが起こりやすくなり、結果として業績を下支えすることができるのです。昨今、各企業のトップが発するメッセージの中に、「強い現場づくり」「現場重視」「現場主義」といったキーワードが頻出するようになったのは、現場力強化を最重要課題と位置づける企業が増えてきた表れと言えるでしょう。

 
では、どうすれば強い現場をつくることができるのでしょうか。現場を預かるマネージャークラスの方がたが、以下の6つの観点から自組織の現状と課題を把握し、できるところから手を打って、地道な取り組みを継続することが重要です。
 
(1)理念・目的・目標の理解・共有
仕事の意味が理解できていないと、人は自主性ややる気が高まらない
 
(2)メンバー相互の強い信頼関係
互いに支え合う意識と風土ができているか
 
(3)情報の流動性の高さと幅広い共有
いい情報も悪い情報もみなで共有されているか
 
(4)問いかけによる思考の深掘り
メンバーに対して指示命令ばかりしていると、受け身の風土が醸成される
 
(5)思い切った権限移譲
任されることで人は自主性、責任感、やる気が高まる
 
(6)すぐれたリーダーシップ
マネージャー自身がやる気と熱意に満ち溢れていないと現場の熱が上がらない 
 
現場力を高める具体的な方策・アイデアはこれ以外にもあるかもしれません。どんな取り組みを実践したとしても、外してはいけない観点は、一人ひとりの自主性・主体性をいかに引き出すかということにつきます。そのためにも、マネージャーの方がたは、メンバーと密なコミュニケーションをとって、情報や思いを伝えるとともに、相手の思いや状況をキャッチし、相互理解を深める必要があるでしょう。
 
なでしこジャパンを率いる佐々木監督に注目が集まっていますが、強い現場(チーム)には強いマネージャー(監督)が必要なのです。今まで以上に、マネージャーを鍛える教育の重要性が増しています。自社のマネージャー教育の内容と実施方法について、再点検してみてはいかがでしょうか。
 

 
的場正晃(まとば・まさあき)
神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。現在は(株)PHP研究所経営理念研究本部研修事業部部長。
 

 

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