はじめての研修講師、緊張とどう向き合う?
2016年7月14日更新
研修講師が緊張するのはある程度仕方のないことです。緊張とどう向き合うのか、ポイントをご紹介しましょう。
緊張を軽減するには
・きちんと準備する、それが自信になる
・しかし、シナリオを準備しすぎると、応用が利かないので、ほどほどに
・言うべきポイントを、きっちり押さえておく
・声に出して、繰り返し練習する
・研修会場に早めに行く
・研修会場を歩き回っておく(受講者からの視点を中心に確認)
・最悪でも「これだけは伝える」ことを決めておく
・最初の5分間を定型化しておく
・なるべく早い段階で、参加者の口を開かせる
・好意的な態度の参加者を見て話す
・緊張している自分を客観視する、緊張を楽しむ
・場数を踏む
緊張するにはわけがある
ものごとには理由がある。緊張にも、ちゃんと理由があり、それが分かっていれば、案外落ち着けるものだ。緊張するのは、例えば下記のような理由がある。
1)真剣だから
2)参加者によく見られたいと思っているから
3)人前では誰でも緊張するものだから
4)事前準備や自分の能力に不安があるから
緊張が全くないよりは、適度に緊張感を楽しみながらインストラクションするほうが、講師の真剣さが伝わって、よいかもしれない。
※出典:『[実践]社員教育推進マニュアル』(2009年1月・PHP研究所発行)
茅切伸明(かやきり・のぶあき)
株式会社ヒューマンプロデュース・ジャパン 代表取締役。慶應義塾大学商学部卒業後、(株)三貴入社。 その後、(株)日本エル・シー・エー入社。 平成1年3月 住友銀行グループ 住友ビジネスコンサルテイング(株)(現SMBC コンサルティング(株))入社。セミナー事業部にて、ビジネスセミナーを年間200 以上、企業内研修を50以上担当し、他社のセミナーを年間50以上受講する。 平成18年4月 (株)ヒューマンプロデュース・ジャパンを設立。「本物の教育」「本物の講師」「本物の教育担当者」をプロデュースするという理念を掲げ、現在まで年間500以上、累計8,000以上のセミナー・研修をプロデュースするとともに、セミナー会社・研修会社のコンサルティング、セミナー事業の立ち上げ、企業の教育体系の構築なども手掛ける。 著書に、『実践社員教育推進マニュアル』、通信教育『メンタリングで共に成長する新入社員指導・支援の実践コース』(以上、PHP研究所)、『だれでも一流講師になれる71のルール』(税務経理協会)
松下直子(まつした・なおこ)
オフィスあん 代表取締役。社会保険労務士、人事コンサルタント。 神戸大学卒業後、江崎グリコ(株)に入社。新規開拓の営業職、報道担当の広報職、人事労務職を歴任。現在は、社会保険労務士、人事コンサルタントとして顧問先の指導にあたる一方、民間企業や自治体からの研修・セミナー依頼に応え、全国各地を愛車のバイクで巡回する。「人事屋」であることを生涯のライフワークと決意し、経営者や人事担当者の支援に意欲的に向き合うかたわら、人事部門の交流の場「庵(いおり)」の定期開催や、新人社会保険労務士の独立を支援するシェアオフィス「AZ合同事務所」の経営など、幅広く人材育成に携わっている。著書に、『実践社員教育推進マニュアル』『人事・総務マネジメント法律必携』(ともにPHP研究所) 、『採用・面接で[採ってはいけない人]の見きわめ方』『部下育成にもっと自信がつく本』(ともに同文舘出版)ほか。