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変革を起こすアンコンシャスバイアス研修。研修内容と導入のタイミング

2026年3月 6日更新

変革を起こすアンコンシャスバイアス研修。研修内容と導入のタイミング

自分では気づかない無意識の偏見や思い込みは「アンコンシャスバイアス」とよばれ、仕事をするうえで大きな弊害をもたらすことがあります。その対策には、アンコンシャスバイアス研修が有効です。本記事では、アンコンシャスバイアス研修が職場にもたらす好影響や、研修を導入すべきタイミングなどを紹介します。

INDEX

企業変革の鍵を握る「アンコンシャスバイアス研修」

アンコンシャスバイアスとは、自分では気づかない偏ったものの見方や思い込みのことです。誰にでもあるもので、それ自体は悪いものではありません。しかし、ネガティブな方向に作用すると、企業活動にさまざまな影響を及ぼします。
変化の激しい経営環境において、企業には、固定的な観念にとらわれない、柔軟な思考で多様性を受け入れる変革が求められています。そのためには、社員一人ひとりが、アンコンシャスバイアスについて学習し、理解を深めておかなければなりません。
アンコンシャスバイアス研修を実施することで、無意識の偏見や思い込みが減少し、だれもが働きやすい職場風土への変革を後押しします。

参考記事:PHP人材開発:職場に潜むアンコンシャスバイアスの具体例を紹介。4つの弊害とその対処法とは

アンコンシャスバイアス研修の5つのメリット

アンコンシャスバイアス研修で得られるメリットは、次の5つです。

  • 公平な人事考課につながる
  • 心理的安全性の高い職場づくりにつながる
  • イノベーションの創出を促進する
  • コンプライアンス・ハラスメントリスクが低減する
  • ダイバーシティ推進の実効性を高める

1.公平な人事考課につながる

アンコンシャスバイアスがある状態で人事考課を行うと、考課に不公平感が出てしまう場合があります。考課者研修の一環としてアンコンシャスバイアス研修を実施し、考課者が無意識の偏見や思い込みを持っていることに気づいていただきます。
アンコンシャスバイアスの影響で人事考課が適切に行われない例としては、次のようなものが挙げられます。

  • 残業の多い部下は仕事熱心であると評価する
  • 同じ趣味があるなど、日頃からよくコミュニケーションをとっている部下に甘い評価をつける
  • 直近に成果を出した社員を高く評価する
  • 仕事とは直接関係のない性別や年齢、国籍などの属性を判断に加える
  • 気の合わない部下や前回の評価が低かった部下を低く評価する

研修での学びを通して公平な人事考課ができるようになれば、部下の納得感は高まり、結果として会社へのエンゲージメントも高まるでしょう。

2.心理的安全性の高い職場づくりにつながる

アンコンシャスバイアスの根強い職場では、若手の意見が通りづらい、少数派の意見が出にくいといった状況が生まれやすくなります。アンコンシャスバイアス研修でこうした状況に気づけば、多様な意見を尊重し、受け入れる風土ができるでしょう。

3.イノベーションの創出を促進する

多様な価値観や経験を持つ人々が集まる職場は、新しいアイデアやイノベーションが生まれやすくなります。アンコンシャスバイアスがあると、前例に倣う、周囲の意見や雰囲気に同調する、異なる意見を受け入れられないといった傾向があらわれます。研修によって思い込みを見直し、新しい挑戦を歓迎する職場風土を醸成します。

4.コンプライアンス・ハラスメントリスクの低減

アンコンシャスバイアスが、コンプライアンス違反やハラスメントにあたる不適切な言動につながる場合があります。アンコンシャスバイアスによって職場で起こりうるハラスメントの具体例は次の通りです。

  • 「男性育休は最低限にし、奥さんに任せるべきだ」と発言する
  • 若手には忍耐力と責任感がないので、重要案件にアサインしない
  • 「外国人は自己主張が強く、我が社の社風に合わない」と思い込む

このようなアンコンシャスバイアスが言動になって現れると、コンプライアンス違反やハラスメントにながる恐れがあります。組織のリーダーや管理職など影響力が強い立場にある人は、特に注意が必要です。研修を行い、職場で起こりうる具体例を理解することで、コンプライアンス違反、ハラスメントの予防につながります。

5.ダイバーシティ推進の実効性を高める

多くの企業でダイバーシティ推進の取り組みが行われています。例えば、女性管理職の登用などジェンダーの公平性、多様な働き方やワークライフバランスの実現、障がいの有無にかかわらずだれもが働きやすい職場環境づくりなどがあげられます。アンコンシャスバイアスは、これらDE&Iの取り組みを阻害する一因となるため、研修で基礎知識を学ぶことが重要でしょう。

アンコンシャスバイアス研修を導入すべきタイミングはいつ?

組織として人材登用や育成の制度は整っているものの、それが成果につながらない場合、アンコンシャスバイアスが原因かもしれません。
職場に以下のような状況があるときは、アンコンシャスバイアス研修を導入すべきタイミングです。

  • 社内コミュニケーションがうまくいっていない
  • ハラスメントが横行している
  • 離職率が高い

このような問題が顕在化してからではなく、課題が見え始めた段階で研修を実施するのが理想的です。上司と部下がなんとなくギクシャクしている、女性社員の登用が進んでいない、職場の風通しが悪いような気がする...などの課題を放置すると、知らず知らずのうちに組織全体に大きな影響が及ぶかもしれません。特に管理職にアンコンシャスバイアスがあると、その影響範囲は一般社員よりも広いです。アンコンシャスバイアス研修をすぐに実施することが難しければ、管理職研修やリーダー研修の1コマとして、アンコンシャスバイアスについて学ぶことも有効でしょう。

アンコンシャスバイアス研修の内容

アンコンシャスバイアス研修は、次のようなプログラムで構成します。

  • アンコンシャスバイアスとは?
  • アンコンシャスバイアス セルフチェック
  • アンコンシャスバイアスなぜ生まれるのか
  • 自社で起こりがちなアンコンシャスバイアス(グループディスカッション)
  • 理想の職場とアクションプラン(グループディスカッション)

上記はあくまで一例ですが、まずはアンコンシャスバイアスの基礎知識を学び、セルフチェックを通して自身にもあるものだということに気づいていただきます。そのうえで、受講者同士で自社で起こりがちなアンコンシャスバイアスを議論することで、自分以外の人が感じている無意識の思い込みに気づくことができます。

PHP研究所がご提供している講師派遣研修「アンコンシャスバイアス研修」のモデルプログラムをご紹介中です。ぜひご確認ください。

講師派遣「アンコンシャス・バイアス研修」はこちら

アンコンシャスバイアス研修を成功させるポイント

アンコンシャスバイアス研修を成功させるには、次のようなポイントに留意します。

自分ごと化できる設計にする

知識を学ぶ座学だけではなく、自社や自チームで起こりがちなケーススタディを取り上げたり、同じ職場の受講者同士でのグループディスカッションを重視しましょう。アンコンシャスバイアスが他人事ではなく、自身とその周りに深く関係すると実感することで、研修効果が高まります。

幅広い階層で実施する

アンコンシャスバイアスは、誰しもが持っているものです。そのため、組織内の幅広い階層で実施することが重要です。経営・管理職層の研修は、部下のキャリア、人事考課、DE&Iの推進など経営課題にもかかわる内容になります。一般社員の研修では、ひとり一人が活躍し、働きやすい会社をつくるための職場風土づくりがテーマとなるでしょう。女性活躍やキャリア開発、コンプライアンス遵守といった文脈での開催も考えられます。

単発的な学習で終わらせず、組織全体に変化を促すような設計にすることがポイントです。

アンコンシャスバイアス研修にeラーニングを活用する方法

アンコンシャスバイアス研修では、eラーニングを活用することもおすすめです。社員数が多い場合でも均一に教育することができ、時間や場所に縛られないことは、人事担当者、受講者双方にメリットがあります。
PHP研究所では、人事考課のあらゆる局面に潜むバイアスの種類・回避方法と人事考課の基本を学ぶeラーニングを提供しています。
アンコンシャスバイアス研修をすぐに実施したい場合や、研修の事前・事後課題を設定したい場合におすすめです。

eラーニング『アンコンシャス・バイアスから考える人事考課』

近年、人事考課に納得できず不満をもった社員が成長意欲を失ったり、最悪の場合、離職したりというケースが増えています。そのような問題が起こる原因のひとつがアンコンシャスバイアスです。評価する側の思い込みや偏見によって、不適切な人事考課が行われているケースも少なくありません。
そのようなケースを防ぐために、マネジャー向けeラーニングの活用が有効です。

eラーニング『アンコンシャス・バイアスから考える人事考課』の特長

マネジャー向けeラーニング『アンコンシャス・バイアスから考える人事考課~部下に信頼される評価・フィードバックとは?~』の特長は、次の4点です。

1)「アンコンシャス・バイアス」と「人事考課の基本」を同時に学ぶことができる
2)リクルートやライフネット生命の人事責任者を歴任した曽和利光氏が、現場のマネジャー目線でポイントをわかりやすく解説
3)人事考課に潜むアンコンシャス・バイアスについて、多くの種類を具体的に解説
4)受講者をWeb上でフォローする学習管理機能(LMS)つき

特に、人事考課の文脈に沿ってアンコンシャスバイアスの理論を解説していることから、考課者訓練の教材として活用できるのが他社教材との違いです。

eラーニングの内容

eラーニング『アンコンシャス・バイアスから考える人事考課』の教材動画は、3つのパートに分かれています。

  • PART1|アンコンシャス・バイアスと人事考課の基礎知識
  • PART2|人事考課で陥りやすい無意識のバイアス
  • PART3|部下の成長を促す 正しい考課の進め方とは?

それぞれの内容をご紹介しましょう。

PART1|アンコンシャスバイアスと人事考課の基礎知識

人事考課制度の概要やアンコンシャス・バイアスとの関連性について、アンコンシャス・バイアスが注目される背景やコントロールするための方法、アンコンシャス・バイアスと人事考課制度の基本的な知識・考え方を学びます。

PART2|人事考課で陥りやすい無意識のバイアス

Part2では、人事考課に関連するアンコンシャス・バイアスを、「人事考課制度へのバイアス」「考課時に陥りやすいバイアス」 「フィードバック面談でよく見られるバイアス」の3つのテーマに沿って解説しています。

PART3|部下の成長をうながす正しい考課の進め方

これまで学んだ内容を踏まえたうえで「人事考課の事前準備と情報収集」「人事考課の正しい伝え方」の2つのテーマで、被考課者の能力や成果を把握するための日々のコミュニケーションのポイントや、人事考課のコメントを記入する時の注意点、人事考課の結果を部下に効果的にフィードバックするための手順やポイントを学びます。

理解度テストは25問あり、設問に答えながら理解を深めていきます。

まとめ

アンコンシャスバイアスとは、誰もが無意識のうちに持っている思い込みや偏見のことです。悪意がなくても、職場では人材育成の機会を狭めたり、意思決定の質を下げたりする場合があります。
企業には、個人の意識に任せるだけでなく、組織としてアンコンシャスバイアスに気づき、対処していく仕組みづくりが求められます。研修やEラーニングを通じて理解を深めることは、社員一人ひとりが自身の思考のクセを見直すきっかけとなり、より公正で働きやすい職場環境づくりにつながります。
まずは、自社の職場でどのようなアンコンシャスバイアスが起こり得るのかを理解することから始めてみてはいかがでしょうか。

参考記事:PHP人材開発:「人事考課とは? 目的や問題点、考課者訓練のポイント、アンコンシャス・バイアスへの対策を解説」

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