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ビジネスコーチングの導入事例を紹介! 成功例や失敗例、改善策も解説

2022年7月29日更新

ビジネスコーチングの導入事例を紹介! 成功例や失敗例、改善策も解説

ビジネスコーチングの導入事例は、社員や管理職、経営層を対象にしたものなどさまざまです。社員の成績アップや、上司の指導力が高まるなどの成果を上げています。
本記事ではビジネスコーチングの導入事例や成功事例を紹介し、失敗例やその対策もお伝えします。

INDEX

ビジネスコーチングの導入事例

近年、ビジネスコーチングを導入する企業が増えています。ビジネスコーチングの対象は、一般社員だけでなく、経営層や女性管理職など幅広いのが特徴です。
ビジネスコーチングの導入事例は、上司がコーチになって部下を指導する1on1ミーティングや、経営トップ・経営陣を対象にしたエグゼクティブコーチングなどがあげられます。
ここでは、ビジネスコーチングの導入事例について、内容や成果などを紹介します。

1on1を行う上司のコーチング

企業で導入されるビジネスコーチングは、上司と部下の定期的な面談・1on1ミーティングで有効です。上司がコーチングに必要なコミュニケーションの基本スキルを習得し、それを活かして1on1ミーティングを実施することにより、社員の自主性や能力を高めるといった成果が得られます。

例えば、大手食品メーカーでは中期経営計画の目標達成のために、1on1ミーティングを通じた人材育成を強力に推進しています。コーチングスキルを習得した上司による1on1ミーティングで、上司と部下の信頼関係が深まって、部下の育成が促進されたという成果が報告されています。

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エグゼクティブコーチング

経営トップや経営層を対象にしたエグゼクティブコーチングは、多くの企業で導入されています。エグゼクティブコーチングは経営トップの意思決定の質を向上させ、行動力やリーダーシップを高めることを目的としたコーチングです。

ネット通販で急成長を遂げている部品メーカーでは、積極的にエグゼクティブコーチングを取り入れています。
同社の経営幹部は、ほとんどが40代と若く、マネジメントの経験が浅い人もいます。経験不足を補い、部下とのコミュニケーションの質を向上させる手段としてエグゼクティブコーチングが取り入れられました。
導入の結果、経営目標やそのために乗り越えるべき課題を整理できて、行動に活かせるようになったという結果が得られたそうです。

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女性管理職のコーチング

女性管理職向けにビジネスコーチングを導入した企業もあります。
女性管理職の比率を高めることを経営課題としている大手保険会社では、女性社員の活躍を推進し、キャリア意識を変えるためにビジネスコーチングを導入しています。取り組みの結果、女性社員の意識向上が見られ、管理職の一歩手前にあたる課長代理の女性割合が増えたという成果を得ています。

ビジネスコーチングの成功事例

ビジネスコーチングの成功事例

ビジネスコーチングの成功事例は数多くあります。ビジネスコーチングで期待できる成果は、社員の自主性や能力アップ、それに伴う生産性の向上などです。
管理職の場合はリーダーシップを磨き、指導力を高めるなどのメリットがあります。ビジネスコーチングの成功事例について、社員と管理職に分けてご紹介しましょう。

社員の成功事例

ビジネスコーチングで、社員の仕事力を伸ばすことに成功した事例は多くあります。
社員のモチベーションを上げてパフォーマンスを高めることに成功した事例や、チームリーダーとなってチームの成長に貢献した事例などです。
ここでは、社員の成功事例を3つ紹介しましょう。

成績アップ

ビジネスコーチングは、セルフで行うことも可能です。営業成績が良くないことに悩んでいた営業社員Aさんは、習得していたコーチングのスキルを使い、自分自身がコーチになって自分に問いかけることを始めました。毎日1時間ほど時間をかけ、自分への問いかけを紙に書き出すことにしたのです。
コーチングの手法に従い、「今日をどう過ごすか」「今月の目標は」「結果を出すために何をするべきか」という問いかけを書き、結果を出した場面もイメージします。最後に「自分にはこれができる」という内容を書くことも忘れませんでした。
コーチングの成果は顕著に表れ、結果として営業成績は2倍になったということです。

チームの成長

ビジネスコーチングで、チームを成長させた成功事例もあります。
Bさんは入社まもない若い社員で構成されるチームのリーダーとなりましたが、経験の浅いメンバーにとって、それぞれの目標数字を達成するのは難しく、成績が振るわない日々が続きました。
やり方を説明して指示するティーチングの方法では成果が出ないため、Bさんはコーチングの方法を導入することにしたのです。「クライアントに対して、どのような提案をしたら成果が上がるか」などを問いかけ、それぞれが自分で考える力を身につけるよう働きかけたのです。
そして、メンバーの話に耳を傾け、自主的に行動する力を引き出した結果、チームは成績を上げて表彰されるまでになりました。

ルーティンワークの生産性向上

ビジネスコーチングにより、ルーティンワークの生産性を向上させた成功事例もあります。
Cさんが勤務する工場では、業務改善のためにビジネスコーチングを導入し、上司が週1回30分ほど部下と面談するという取り組みを始めました。
「何のためにこの作業をしているのか」「効率を上げるためにはどうしたらよいか」という問いかけを繰り返した結果、製造ラインの不良率が下がって生産性が上がるという成果が得られたのです。

管理職の成功事例

管理職のビジネスコーチングでも、成功事例がたくさんあります。管理職は部下の人材育成を行うコーチとしての役割が重要であり、1on1ミーティングを成功させるためのスキルは欠かせません。
コーチとしてのスキルアップに成功した事例や、コーチングで成果を上げて社内にコーチングの部門を新設したという事例をご紹介します。

1on1ミーティングのスキルアップ

イーコマース事業を展開する大手企業では、管理職向けのエグゼクティブコーチングと、社内コーチの育成のための研修を取り入れました。
エグゼクティブコーチングは、職位が上がったときに新しい職務に慣れるロールマッチングの早期化という目的があり、これを達成できたということです。
また、社内コーチの育成では、1on1ミーティングにおける上司のスキルアップを図ったことで、部下の満足度が上がりました。1on1ミーティングの活性化と、定着という成果が得られたのです。

コーチング部門の新設

管理職のDさんは独学で学んだコーチングのスキルを活かし、社内で部下のマネジメントに使ったり、ほかの管理職のコーチングを行ったりしてきました。その活動を会社側が評価し、社内にコーチング部門が新設されて異動となった事例があります。
コーチングが会社全体の利益につながるという、コーチングのメリットが評価された結果といえるでしょう。

ビジネスコーチングの失敗事例と対策

ビジネスコーチングの失敗事例と対策

ビジネスコーチングでは、もちろん失敗事例もあります。主な失敗例は、以下のようなケースです。

●経験の浅い社員に答えを求める
●目標設定が高すぎる
●上司が答えを言ってしまう

ビジネスコーチングは自分自身で考え、答えを見つけることを促しますが、できないことを求めるものではありません。できないことを責めるような質問ではなく、うまく考えを引き出せるような質問を工夫することが大切です。
また目標設定が高すぎては、ビジネスコーチングの効果は期待できません。実現可能な目標を設定して自発的な行動がとれるようなコミュニケーションをとりましょう。また、コーチとなる上司が答えを伝えてしまっては意味がありません。質問を繰り返し、社員が自分で考え、答えを出すことを待ちましょう。

まとめ

ビジネスコーチングは、コーチとなる上司やOJT推進者の質問や提案により社員の自主性を高め、高いパフォーマンスを発揮させるための手法です。導入している企業は多く、成功事例も少なくありません。 管理職がコーチのスキルを習得して1on1ミーティングに活かすことで、社員の成長を促進している事例もあります。 また、エグゼクティブコーチングでは、経営層の意思決定の質を高めたり、行動力や指導力を高めたりすることで、企業としての成長が見込めます。
ビジネスコーチングの導入を検討している方は、ぜひ成功事例を参考にしてください。

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