DX時代を生き抜くための「デザイン思考研修」(講師派遣)のご提案
2023年11月18日更新
大手・中堅企業の経営幹部候補生向け「デザイン思考研修」のプログラムをご紹介します。IT化とDXの違いや、DXの本質を理解し、デザイン思考で自社の新たなビジネスモデルを構築する人材を育てるための講師派遣型研修です。
環境の変化に対応し新しい価値を生み出す「デザイン思考」とは
「VUCAの時代」という言葉が示すように、私たちは、変化が激しく、過去の常識や成功パターンが通用しない、複雑でとらえどころのない、かつ先行き不透明な、非常に難しい経営環境の中で、顧客に選ばれるための価値の創造に取り組んでいかなければならなりません。そこで注目されているのが「デザイン思考」です。
「デザイン思考」は、「顧客の真のニーズを捉え、それに対する適切な解決策を示すプロダクトデザイナーの考え方を体系化したもの」と定義されています。「デザイン思考」が目指すアウトプットは「今まで誰も考えていない、あるいは考えられたことはあっても何らかの理由で実現できていない創造的な製品・サービス」であり、それはイノベーションの創出といってもいいでしょう。そこに「デザイン思考」を学ぶ真の意義があるのです。
本研修では、大手・中堅企業の経営幹部候補の皆様に、デザイン思考の概念や実践するためのプロセスを学んでいただきます。
研修のねらい
(1)デザイン思考の概念を理解し、実践していくためのプロセスを学ぶ
(2)DX化の事例から経営やビジネスモデル構築のポイントを整理し、私たちが目指す社会、生活とDXの本質は何かを理解する
(3)デザイン思考ツールを活用した演習を通じて、自社のDX化の可能性を探る標準的なプロセスを体感する
プログラム
対象:大手・中堅企業の経営幹部候補の皆様
開催形式:1日間(終日)集合研修
※本研修は、受講対象者のレベルにあわせてプログラムや日程をフィックスします
9:30
1.現代社会で「デザイン力」が求められる理由
(1)VUCAの時代の考え方
・イノベーションの創出
→先が読めない時代こそ、周囲と自分達を観察し、感覚を大切にし感じ取ることでイノベーションを生み出すプロセスの重要性を理解する
(2)今求められるスキル
・思考法とデザイン力
・システム思考×デザイン思考
→白紙に新たなものを生み出すビジョン創造と、様々な要素を駆使して生み出すデザインを理解する
→インサイトを大切にし、システム思考との組み合わせの効果を理解し、思考法の体系をマスターする
2.DXの本質と取り組み方
(1)デジタル社会とは
・スマート社会とデジタル化の要件
【事例】サービス業におけるデジタル化への取り組み
→デジタル社会とは何か、デジタルにより何が変わるか、何が実現できるかについて整理する
→DX化の事例から経営やビジネスモデル構築のポイントを整理する
→私たちが目指す社会、生活とDXの本質とは何かを理解する
12:00
昼休憩
13:00
(2)IT化とDXの違い
・DXの本質~創造的破壊~
・DXで実現するカスタマーバリュー
【演習】自社のビジネスのデジタル化の可能性を考える
・CVCA、WCAによる欲求連鎖分析
→IT化とDXの違いを「バリュー」の側面から理解する
→DX実現に向けた考え方、認識をどのように変える必要があるのかについて考察する
→自社のデジタル化の可能性を探りテーマを検討する
→社会や顧客の欲求を整理し、本質的な課題を整理する
3.デザイン思考ツールを活用する
(1)デザインプロセス
【演習】デザイン思考ツールを活用して自社のDX化を検討する
・アイデア発見(カスタマージャーニー、プロセスツリー、VRIO)
・デザイン定義(ナラティブ、ペルソナ、ストーリーボード、モデリング)
・デザイン開発(ピューマトリクス、SCAMPER、シネクティクス法 等)
→アウトプット創出に向けたデザイン思考の標準的なプロセスを体験する
→発見、定義、開発の3つのプロセスで使われるツールや整理方法について学習する
まとめ
17:00
●終了