「フィードバック+問題解決研修」(講師派遣)のご提案
2024年1月 9日更新
若手・中堅社員を指導する管理職を対象にした「フィードバック+問題解決研修」の講師派遣プログラムをご紹介します。
中原淳氏が提唱する「フィードバック」が注目を集める3つの理由
今、中原淳氏(立教大学 経営学部 教授)が提唱する「フィードバック」が、各企業で注目を集めています。そこには3つの理由があります。
一つには、成果の上がらない部下をどのように立て直していくかというニーズが、一個人の問題を越えて組織全体の問題として、あるいは日本全体を覆い尽くす問題として高まってきていること。そして、「年上の部下」に代表される、職場の多様な人材に悩まされているマネジャーが増えているということ。最後に、ハラスメントに対する意識が過剰に高まり「部下を傷つけるかもしれないことを、どこまで言っていいのか」という懸念がマネジャーの間に広まっていることです。
部下育成では、ときには耳の痛いことをしっかりと伝える必要があります。そのうえで、立て直し、学び直しにいかに寄り添うかが問われます。このとき重要になってくるのが「フィードバック」です。この「フィードバック」こそ、部下育成において必要性が高いにもかかわらず、現代の日本企業のマネジャーが苦手としている人材育成法といえます。
「フィードバック+問題解決研修」のねらい
1.同じ失敗を繰り返す(問題解決ができていない)
2.行動内容をあまり吟味しない(目標が達成できていない)
3.言われたことはそれなりにできるが、考えて自発的に行動しようとしない(指示待ち、モチベーションの低下)
このような行動が散見される部下には、思い切って仕事を任せることができないという上司が多いものです。
日々の業務は問題解決の連続です。「仕事上のトラブルをいかに減らすか」「仕事の精度や顧客満足度をいかに向上させるか」「いかにコスト削減を図るか」など、解決すべき問題は山積みです。こうした問題をうまく解決できるか否かは、個人の評価のみならず、組織の価値や業績を決定づけると言ってもよいでしょう。
本研修プログラムでは、論理的思考ツールを活用しながら上司が部下に対してフィードバックを行い、短時間で問題解決や課題達成を効果的に支援し、組織と部下の生産性の向上を図ります。そして、ストレッチ目標を設定させる場合や、中間フォロー面談、新規プロジェクトの立ち上げ場面など、様々な場面で活用できるフィードバック力を修得します。その結果として、部下の動機づけを確かなものにし、職場全体の生産性の向上と、上司のストレス軽減を目指します。
研修プログラムの特徴
1.フィードバックの基本原則と進め方を理解します
2.フィードバックの悪い例と良い例の動画を見て実践法を理解します
3.フィードバックスキルを身につけます
4.問題解決支援の「重要ポイント」を理解します
5.ロジカルツールを活用し、問題やテーマを整理・探求して、難しい物事を短時間で整理させ、良いアイデアを構築させる力を身につけます
6.部下役と上司役のロールプレイを通して、部下の心情と思考変化を体感し、現場ですぐに使える手順を修得します
「フィードバック+問題解決研修」プログラム
対象:管理者(マネジャー)の皆様
開催形式:1日間(終日)集合研修
事前課題:部下育成と目標管理面談でうまくいっていること・うまくいっていないことをシートにまとめる
9:00
◆開講/オリエンテーション(事前課題図書と事前課題)
1.フィードバック面談における基本スタンス
フィードバックの基本原則と進め方を理解する
・フィードバック面談の目的
・フィードバック面談うまくいかない要因
・効果的な部下指導とは?
・正しい人間観,部下の心理と欲求
・フィードバックのプロセス
<動画 良い例、悪い例>
フィードバックの悪い例と良い例の動画を見て実践法を理解し、スキルを身につける
・現状維持を望む部下へのフィードバック
・ネガティブなフィードバックのコツ
・SBI情報を豊富にもつ
13:00
2.ロジカル問題解決のポイント
問題解決支援の「重要ポイント」を理解し、論理的思考ツールを活用して問題やテーマを整理・探求。難しい物事を短時間で整理させ、良いアイデアを構築させる力を身につける
・問題解決する際のポイント
・現状把握のMECE・論理的思考ツールの活用と構造化・見える化
・原因分析、真因解析の重要性,論点の明確化
・改善策創造の留意点:ブレーンストーミング
・新しいアイデアをゼロベース発想で考える
・社内外の成功事例をストックしておく
・実行計画のタイムラインをつくる
・3W To Do List・フィッシュボーン・実行手順計画
・実行して検証する・改善点の抽出とバージョンアップ
・標準化と管理の定着化を促す・肯定的な言葉で動機づける
15:00
3.ロジカル問題解決の実習
部下役と上司役のロールプレイを通して、部下の心情と思考変化を体感し、現場ですぐに使える手順を修得する
<実習問題例>
・納期通りに製品が造れない
・不良品が多い
・新規プロジェクトがうまくはかどらない
◆質疑応答
17:00
●終了