行動を変えるには【コラム】~芦刈法明
2012年9月25日更新
ある勉強会で「どのようにすれば人の行動を変えることができるか?」というテーマで、ある著名な講師の話を聞きました。その内容がとても強く印象に残っています。
人の行動を変えるために、毎日「○○しなさい」と言い続けたとしましょう。その結果、相手が行動を変えるには、なんと30日間が必要だというデータがあるそうです。みなさんは、どう思われますか?
だれかの行動を変えるために、30日間も「言い続ける」。そのこと自体が現実的でないばかりか、いったい、そのような期間をかけてまで行動を変えさせる必要があるのか、とさえ思えてきます。
では、どうすれば人は行動を変えるのでしょうか? その勉強会では「本人に語らせる」というのが講師の答えでした。
「本人に語らせる」――自ら考え、語ることによって、初めて人はその「内発的な動機」により行動を変える。このことは、人を指導育成する上でも、重要なヒントになると思いました。
芦刈法明 あしかり・のりあき
1979年(株)PHP研究所入社。書籍・雑誌などの普及活動に携わる。89年、同 経営開発事業本部へ異動し、企業・団体への研修普及および研修企画開発を担当。現在、第二普及本部 研修推進部 部長。
PHPビジネスコーチ(上級)