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若手社員の精神面の強さを育む指導育成

2014年1月31日更新

若手社員の精神面の強さを育む指導育成

ゆとり世代と呼ばれる最近の若者たちは、子どもの頃から甘やかされて育ってきた人が多いので、精神的に未熟でもろい傾向があります。
 
職場で上司から少し厳しめに叱責されると、それがきっかけとなってメンタルダウン(精神的な不調)を起こし、休職→退社につながってしまうようなケースも少なくなりません。
 
一方、若者たちのそうした傾向とは裏腹に、グローバル競争の進展とともに働く個人を取り巻く環境は今後一層厳しさを増すことが予想されています。組織を構成する一人ひとりが精神的な強さをもたなければその厳しさに押しつぶされる人材が続出し、組織が成り立たなくなる恐れもあるのです。したがって、これからの企業における人材育成、特に若年層を対象にした教育研修では、精神面の鍛錬によって打たれ強さと自己肯定感(私はできる、私には存在価値がある、という感覚)を高めるような取り組みが必要となるでしょう。
 
打たれ強さと自己肯定感を高めるためには、意図的に「修羅場」をつくってそこに対象者を追い込み、乗り越える体験を味わせるような教育研修が効果的です。中堅企業A社では、2009年から、新入社員を対象にした修羅場体験研修を実施して成果を上げています。二週間にわたる合宿研修の期間中、次々に出される課題に取り組むため、受講者の大半がほぼ二日間の徹夜を強いられます。彼らにとっては初めて体験する修羅場ですが、それを乗り越えることによって、「自分にもできた!」という自信が芽生え、配属後の厳しい仕事環境でも折れない強さが身につくのです。
 
実際、この会社では修羅場研修を導入してからメンタルダウンを起こす若手人材の比率が下がってきたという報告がされていますので、厳しい教育がある程度の成果につながっているようです。
 
ただし、闇雲に厳しくすると潰れてしまいますので、相手の状況をよく観てよく聴いてあげつつ、「共にこの厳しさを乗り越えよう」というメッセージを送り続ける配慮が必要なのです。相互の信頼関係が土台になければ厳しい指導も逆効果になりかねません。 
精神的にもろい若手人材が増えた今、愛情に裏打ちされた厳しい教育こそが、彼らの心を鍛えるのです。困難が人を育てるという考え方は時代を越えた真理のように思いますが、いかがでしょうか。
 
 
 
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的場正晃 まとばまさあき

神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。現在は(株)PHP研究所経営理念研究本部研修事業部部長

 

 

 

 

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