モチベーションを上げるのは誰?【コラム】~芦田純子
2014年11月 6日更新
研修の中で、「モチベーションはどうしたら上がるのか」と質問を受けることがあります。モチベーションは誰が上げてくれるものなのでしょうか?
モチベーションを上げるのは研修講師ですか?
私は日頃、コミュニケーション、コーチング、CS・ES、メンタルヘルス、モチベーションマネジメントなどの研修を担当しております。その中でも最近多くご依頼を受けるのはモチベーションに関する研修です。
クライアント企業様からは、モチベーションに関する研修を、というご依頼をいただきます。それなら、モチベーションを上げるのは、研修講師でしょうか? 答えはNoです。
モチベーションは誰かが上げてくれるものではなく自分自身ですよね。自分を変えられるのは自分以外にはないんです。
なかなか自分の源にスイッチを入れにくいという時はあります。しかし、いざという時にスイッチをONにする方法と場所を知っておく必要はあります。
そのために、まずは自己理解が欠かせません。自分はどのようなことがあると意欲が増すのか、集中力が高まるのか、気持ちが高揚するのか、などなど。
モチベーションを上げるのは自分自身
私は、コミュニケーション心理学の心の癖の傾向をみるアセスメントを使いながら、人には周囲から影響を受けやすいタイプと、自分自身の目標設定を具体的に現実に近づけることによってコントロールできるタイプがあることを伝えます。そのうえで、自らのスイッチをONにする方法を手にしていただくように研修を進めています。
多くの企業・団体様では、和を大切にという心理が働くのか、周囲から影響を受けやすいタイプの方が多いと感じております。
しかし、モチベーションのスイッチを環境や他者に依存していると、いつまでたっても心地よい環境を手に入れることは難しいのではないでしょうか。自らが望む環境づくりのためにアクションを起こしていく事がいかに重要かを理解していただけるように進めています。
私が担当する研修では、一人ひとりの目を見て名前を呼んで挨拶するなど、当たり前と思えるような関わりが、実は相手への「存在認知」となり、その相手からの気持ち良い関わりが返ってくる、この好循環こそが、まずは大事なことと実感していただいているようです。
モチベーションを上げるのは誰? そう! 自分自身なのです!
【講師紹介】
芦田純子(あしだ・じゅんこ)
商社にて秘書として勤務ののち、1996年より新入社員研修講師、イベントMC、ナレーション活動をフリーに展開。98年、(株)産業育成研究所に入社し、コンサルティング業務アシスタントを務めた後、退職。2000年より、(株)スタッフサービスビジネススクール講師。マナー、及びパソコン技術の指導にあたる。2002年より、PHPゼミナール講師。