中堅社員層が抱える仕事上の課題【コラム】~染屋光宏
2011年3月25日更新
昨年12月より、『中堅社員意識革新コース(京都開催)』を担当しています。
「中堅社員」と聞いて思い浮かべるイメージは様々かと思いますが、受講生の多くは、入社4~10年前後の方々であり、組織内で中核として活躍している、あるいは将来的に活躍が期待される方々です。
業種や職種が異なる受講生相互の討議や意見交換から、中堅社員層が抱える仕事上の課題に関して、概ね3つ程度に整理してみました。
(1)コミュニケーション力を向上したい
頻出するテーマとしては、「上位職制者の方針伝達が不明確・共有できない」、「他部署との協業・連携が難しい」といった事柄が挙がります。コミュニケーション手段の多様化(メールやWebの活用等)により、対面型のコミュニケーションが減少している事や、自らの責任範囲の拡大に伴い、受信側としての感度を高めるだけでなく、他者に対して効果的に発信する力を身に付けたいというニーズがあります。
(2)キャリア・自己能力開発が描けない
自らの将来像に対して、「今の職務を続けた場合にどんなスキルアップが必要か?」、「専門職と管理職のどちらをめざせば良いのか?」といったテーマが中心です。自分自身の能力・スキルの棚卸とともに、将来のありたい姿、ビジョンや目標を描く事が必要となりますが、日常業務に追われ後回しになるケースや、自分の周辺にモデルとなる人材が少ない(見つけられない)事も一因となっています。
(3)ワークモチベーションを維持・向上させたい
仕事の場面において、「“やる気”をどうやって維持していくか」「業務量が多すぎて気持ちが休まらない」といったテーマが挙がりますが、特に後者のテーマが顕著に現れています。“やる気”の源泉は、個々に違う事を認識するためにも、仕事に対する価値観や意味づけを改めて考えるとともに、時間管理を意識した効率的な働き方の工夫が求められます。
『中堅社員意識変革コース』では、こうした課題の解決に向けた心構えとスキルを、異業種交流のメリットも最大限に活かしながら、複眼的かつ体系的に学んで頂けるように構成しています。私自身、「組織の現場でリーダーシップを発揮し、変革に貢献する人材を数多く輩出する」と決めて受講生一人ひとりと向き合っています。
皆様の積極的なご参加をお待ち申し上げます。
【講師プロフィール】