多様性を活かすリーダーの統治【コラム】~張琴
2010年10月26日更新
昨今、「多様性の尊重」という名のもとに、人の言動に対して無関心になっている人が増えていると感じています。時に、多様性という他との「違い」を「間違いだ」と決めつけたり指摘する人もいます。なかには、「自分の思い通りにならない」ことを「自分の話しを聴いてもらえない」とすり替えたり、他の意見を排除する人もいます。
本来、意見とは自分の見解であって、そこには責任が伴います。意見に対して唱えるものを「異見」と言い、ここにも責任が伴います。双方に責任意識が伴わない限り、対立から調和を生み出すことは困難です。対立がいけないのではなく、対立のままで放置することが良くないのです。では、「異見」を唱えるときの責任とは何なのでしょうか?