研修の目標とは【コラム】~笠鳥高男
2013年2月20日更新
“研修は、継続して成果を出し続ける人材の育成を目標としなければならない。それには、強い使命感と役割に応じたスキル、そして、最も重要な遂行力の付与が不可欠である”と考え、長期の実践型研修(『PHPアクション・ラーニング』もその一手段)を行なっております。そして、様々なことを感じさせていただいております。
常に人材育成を意識してきました。研修スタート時点では呆れるほどひ弱で他責一辺倒の言動を繰り返していた人が、数か月後には、生き生きとした自律行動を展開し、「先生、営業って楽しいものですね!」と大きく変化した姿をみせられ、講師としての喜びを実感させられたことは少なくありません。知らなかったことが分かり、出来なかったことが出来るようになり、いつもと異なる結果が得られ、それが自信となって“人財”へと自己成長されたのであろうと思われます。
テーマも内容も同じで研修はありません。当該企業様やその市場の動向、業界の課題や克服状況や方法など、実に多くの知識は、企業様がお持ちです。それらを当該企業様に役立つように、研修参加の皆さんのレベルに応じたアレンジを加え、不足していることはPHPからの情報(コンサルティング経験上のノウハウや研修理論)として加え研修内容にしております。現状把握が出来ている企業様は伸びる可能性が高いということですね。
最後に、社員の皆さんの多くが“育てられることを期待しておられる”ということです。研修を絶好の機会と考えていただいている人が多いようです。先輩や上司の皆様、後輩や部下をどんな人材にすべきかを明確にし、あらゆる場面を活用し、育ててあげてください。
“人件費は、育てれば投資、育てなければコスト”でしかありません。PHPの各種研修がそのお役に立てるよう更に磨きをかけていきたいと思います。
笠鳥高男 (かさとり・たかお)
1948年岐阜県生まれ。国立大学大学院修了後、化成品関連のメーカーに入社。商品開発や販路開発を担当。1988年退社。その後、大手コンサルティング企業に入社。営業部門を中心として製造・技術・開発・物流などを巻き込んだ全社組織販売力強化支援をはじめ、幅広い業界の営業販売活動強化やマーケティングなど、多様なテーマのコンサルティングを担当。1998年独立。以来、豊富な経験を活かし、全国及び海外の多くの企業の業績向上と人材育成を支援。現在、PHPゼミナール講師、経営コンサルタントとして活躍中。