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視点を変える「問い」

2020年11月 2日更新

視点を変える「問い」

目まぐるしく変化する社会情勢のもと、一つの見方にこだわっていると判断を誤りますし、自身の成長も停滞してしまいます。
これからの時代、もっとも大切なのは、さまざまな視点からものを見られる柔軟性をもつことです。では、どうすれば視点を変えることができるでしょうか。

視点の転換と人材育成

長年、人材開発の現場でたくさんの人を見てきて感じることは、「視点の固定化」が、人の成長にブレーキをかける要因になっているということです。すなわち、常に自分の視点で発想する、「今、ここ」からの視点で発想する、というスタイルが固定化すると、ものごとを自分都合でしか考えられませんし、将来に対する見通しを得ることもできなくなってしまいます。そして、そこで成長が止まってしまうのです。

道はいくらでもある

松下幸之助は、視点を変えることの重要性について、以下のように述べています。

富士山は西からでも東からでも登れる。西の道が悪ければ東から登ればよい。時と場合に応じて、自在に道を変えればよいのである。道はいくらでもある。一つの道に執着すれば無理が出る。無理を通そうとすると行きづまる。
何事も行き詰まれば、まず自分のものの見方を変えることである。案外、人は無意識の中にも一つの見方に執着して、他の見方のあることを忘れがちである。そして行き詰まったと言う。行き詰まらないまでも無理をしている。われわれはもっと自在でありたい。自在にものの見方を変える心の広さを持ちたい。
深刻な顔をする前に、ちょっと視野を変えてみるがよい。それで悪ければ、また見方を変えればよい。そのうちに、本当に正しい道がわかってくる。

『道をひらく』 松下幸之助著(PHP研究所)

道(視点)はいつも複数あるということを意識し、今の道が正しくないと思えば、違う道を探す柔軟性が求められるでしょう。

部下の視点を変える「問い」

自分で視点を変えることができればベストですが、それができる人は数多くないでしょう。したがって、人を育てる責務を負っている人には、相手の視点を変えるサポートが求められます。視点を変える上で効果的なのが、以下のような4つの問いをなげかけることです。

視点を変える4つの問い

1)視点を掘り下げる問い
例)「若手が会議で発言をしないのは、"水面下"(※)にどんな要因があるんだろう?」

2)視点を上げる問い
例)「なぜわが社が新しい人事制度を導入するのか、あなたが社長の立場に立って考えてみたら、どういうことが言える?」

3)視点の主体を変える問い
例)「今回、A社への提案が採用されなかったけれど、先方の担当者が君の提案をどのように受け止め、どんな考えや感情をもっていたんだろうか?」

4)視点の時間軸を変える問い
例)「今のような仕事の進め方をし続けたら、5年後はどういう姿になっている?」

「1on1」の成功を支える問いかけ力

今、多くの企業で「1on1」が導入されていますが、うまくいっていないケースが多いようです。「1on1」を成功に導くためには、上司が問いかけ上手になると同時に、問いかけへの答えをしっかり傾聴する必要があるでしょう。
PHP研究所では、立教大学経営学部の中原淳教授と協同して「上司と部下がペアで進める1on1」(研修、映像教材)を開発しました。上司の問いかけ力を高めるための研修・教材としてご活用ください。

※「氷山モデル」では、目に見える事象(氷山の水面上の部分)を引き起こしている要因は、 水面下に隠れている部分に含まれているという考え方を提示している

DVD「上司と部下がペアで進める1on1」はこちら


的場正晃(まとば・まさあき)
PHP研究所人材開発企画部部長
1990年、慶應義塾大学商学部卒業。同年PHP研究所入社、研修局に配属。以後、一貫して研修事業に携わり、普及、企画、プログラム開発、講師活動に従事。2003年神戸大学大学院経営学研究科でミッション経営の研究を行ないMBA取得。中小企業診断士。

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