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新入社員に伝えたい大切なこと~自分で自分を「経営」する

2021年2月 1日更新

新入社員に伝えたい大切なこと~自分で自分を「経営」する

ワークスタイルが大きく変わる今、働く一人ひとりにはどんな意識が求められているのでしょうか。本稿では、これからの時代を生きる新入社員・若手社員が、豊かなキャリアをつくっていくために必要とされる考え方をご紹介いたします。

上司を当てにできない時代

新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くの企業がワークスタイルの大幅な見直しを余儀なくされました。いずれ感染拡大は終息を迎えるでしょうが、いったん各社が舵を切った在宅勤務へのシフトや働き方の選択肢拡大という動きは元には戻らないでしょう。なぜならば、やむを得ず着手したワークスタイルの変更ではありましたが、やってみると予想外に得られるメリットが大きいことがわかったからです。

今後、働く場所も時間も一層多様化する時代において、上司がこまめに部下の仕事を管理したり、適切なタイミングでアドバイスを与えてくれるという前提は期待できません。ニューノーマルの時代に必要な働き方とは、「自分で自分を経営する」という発想で行動し、成果を上げることなのです。

経営者の持論に学ぶ

いみじくも、弊社創設者・松下幸之助は、50年近く以前に、そのことを『社員稼業(しゃいんかぎょう)』ということばで表現していました。幸之助の著書『社員稼業』(1974年発刊)の前書きには次のような一節があります。

『社員稼業』という言葉は、あるいはききなれない言葉かとも思うが、その意味するところ、一言でいうなら、会社に勤める社員のみなさんが、自分は単なる会社の一社員ではなく、社員という独立した事業を営む主人公であり経営者である、自分は社員稼業の店主である、というように考えてみてはどうか、ということである。(中略)そうすれば、単に月給をもらって働いているといったサラリーマン根性に終わるようなこともなく、日々生きがいを感じつつ、愉快に働くこともできるようになるのではないか ※1

PHP研究所創設者(パナソニック創業者) 松下幸之助

表現は異なりますが、同じような持論をもつ経営者はたくさんいます。

いわれたことしかやらない、いわれたことならソツなくこなす受け身型の秀才ではダメです。『自分が社長だったらどうするだろう』という経営者感覚=オーナーシップをもって、小さな仕事にも全力で取り組むことでおもしろさを見出し、あなたの能力を伸長させるのです(※2)

ユニ・チャーム株式会社 創業者 高原慶一郎

仕事ができる人は、『アイ・カンパニー(I company)の経営者』という意識で社会に関わり、自らの強みを見極め、アイ・カンパニーを繁栄させていくためのスキルを常に磨いている(※3)

株式会社リンクアンドモチベーション 創業者 小笹芳央

以上、3名の経営者の持論を紹介しましたが、いずれもその根底には、「一人ひとりが『仕事や人生の主役は自分だ』という自覚を持てば、個人の成長・組織の発展が実現する」というメッセージが込められています。

新入社員・若手社員は、依存心からの脱却を

コロナ以前から、社会各方面において「大変革の時代」と言われてきました。かつての、株式を相互に持ち合って「企業どうしが共存できた時代」や、終身雇用を前提に「企業と個人が依存し合えた時代」は完全に終焉しました。企業間の関係、そして企業と個人の関係が、よりドライな契約型の関係へ変化していくであろう今後の産業界において、依存心があると生き残るのが難しいのは、火を見るよりも明らかです。そして、今回のコロナ禍に端を発したワークスタイルの変化が、追い打ちをかけるように、依存心からの脱却を私たち一人ひとりに突き付けているのです。

これからの時代を生きる新入社員・若手社員の方がたには、「自分で自分を経営する」という気概をもって、人生と仕事に向き合い、豊かなキャリアを構築していただきたいものです。

※1 出典:『社員稼業』松下幸之助著(PHP研究所)
※2 出典:『賢い人ほど失敗する』高原慶一郎著(PHP研究所)
※3 出典:『アイ・カンパニーの時代』小笹芳央著(中央公論新社)

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的場正晃(まとば・まさあき)
PHP研究所人材開発企画部部長
1990年、慶應義塾大学商学部卒業。同年PHP研究所入社、研修局に配属。以後、一貫して研修事業に携わり、普及、企画、プログラム開発、講師活動に従事。2003年神戸大学大学院経営学研究科でミッション経営の研究を行ないMBA取得。中小企業診断士。

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