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内定者研修の目的とは? 成功させる方法とプログラムを紹介

2021年8月26日更新

内定者研修の目的とは? 成功させる方法とプログラムを紹介

入社前に実施する内定者研修は、内定者の不安を払拭し、社会人として心構えやビジネスマナー、基本的な仕事の進め方などを習得させることを主な目的として実施されます。具体的にはどのようなプログラムで進めていけばいいでしょうか。効果のある研修を実施するために注意すべきポイントについてご紹介します。

INDEX

内定者研修の3つの目的

内定から入社までには、場合によっては数ヶ月もの時間があります。学生の本分である学業に励みながらではありますが、入社までの期間を有効活用するために、数回、内定者研修を実施する企業も少なくありません。
では、内定者研修はどのような目的で実施されているのでしょうか。主な目的として、次の3つがあげられます。

1.内定者の不安・悩みの解消
2.同期・先輩社員との人間関係の構築
3.社会人としての心構えやビジネスマナー、スキルの習得

1.内定者の不安・悩みの解消

内定から入社までの期間が長いと、内定者は不安に陥ることがあります。「社会人としてうまくやっていけるのだろうか」「自分に合っている会社なのだろうか」と悩み、最悪の場合、内定を辞退することもあります。
そういったことにならないように、内定者研修では、内定者の不安を解消し、学生から社会人へのスムーズな移行をサポートすることが大切です。内定者一人ひとりと個別に話し合う機会を設けると、パーソナルな悩みにも寄り添うことができます。企業担当者との信頼関係を深めることができれば、不安の解消にもつながるでしょう。

2.同期・先輩社員との人間関係の構築

内定者研修は、内定者同士の交流を深め、お互いを知り合う機会を提供することにもなります。入社前に知り合いをつくることは、内定者の不安軽減にもつながります。
また、研修で内定者と先輩社員が知り合うきっかけをつくるのもいいでしょう。活躍している先輩の姿をみることで、入社してからの自身の働き方を具体的に思い描くことができます。採用がかかっているときとは違って、内定が出た後ですから、内定者は自然な姿を見せてくれることがあります。先輩社員が内定者の考えや価値観を理解することは、入社後の育成にも役立ちます。

3.社会人としての心構えやビジネスマナー、スキルの習得

内定者研修では、社会人としての心構え、ビジネスマナー、業務に必要なパソコン操作などのスキルを習得します。
仕事は人との関わり合いのなかで進めていくものです。だからこそ、周囲との良好な人間関係を築くことが欠かせません。そのためには、社会人としての心構えを学び、ビジネスマナーを身につけて、誰からも好感をもってもらえる人になる必要があるでしょう。それらを習得することは、内定者に自信を与えることにもなり、不安の払拭にも役立ちます。
また、パソコン操作などのスキルを身につけておくと、配属後の業務にも役立ちます。内定者のスキルアップは、即戦力が求められる現場の育成の負担を軽減することにもなります。

PHP研究所の内定者向け通信教育・eラーニング

内定者研修で実施したいプログラムの内容

内定者研修の内容・プログラム

内定者研修では、次のような内容のプログラムが実施されています。

・学生から社会人への意識転換
・社会人としての心構え
・社会人としての常識
・会社のしくみ
・「人間力」の向上
・コンプライアンスの基礎知識
・ビジネスマナー
・仕事の進め方(報連相など)
・文書作成スキル(ビジネスメールを含む)
・プレゼンテーションスキル
・IT活用・PCスキル
・職場でのコミュニケーション
・SNSのマナー

こういった項目の中から、自社の求める社員像や現場の要望などに沿う形で内定者研修のプログラムを決めるわけですが、学習項目を選ぶときには、研修実施方法についても同時に考えるといいでしょう。集合研修やオンライン研修だけでなく、通信教育、eラーニング、課題図書などで学ぶこともできます。項目によって、どういった方法で学んでもらうか、組み合わせて考えていきます。
オンラインであれば実施時間は固定になりますが、双方向のコミュニケーションとなるため、内定者が自由に講師に質問できるというメリットがあります。一方、eラーニングや通信教育、課題図書であれば、内定者の都合がいい時間に学べるので、実効性を高めることができます。また、繰り返し学べるのもeラーニングや通信教育、課題図書のメリットです。

以下に、各企業で実施されている内定者研修の主立った項目について、具体的な学習テーマをご紹介していきます。

社会人としての意識向上・モチベーション向上

社会人になることに対して不安を感じている内定者は少なくありません。学校とは異なり、会社での活動には報酬が発生し、それに伴う責任を負うことにもなります。入社前に「自分の強み・価値は何か」「何のために仕事をするのか」「仕事と人生がどういう関係にあるのか」といった観点から自分と向き合うことが、入社後の組織・仕事への適応を促進し、やる気アップに効果を発揮するでしょう。

・会社とは何か(自社の社会的役割なども含む)
・何のために仕事をするのか
・組織とは何か
・組織の中で自分がどう行動するか

「人間力」の向上

どんなにコンピュータやAIが進歩したとしても、仕事は人と人との関係で行われます。社員一人ひとりが人間力の高い、魅力的な人材になることで、周りから愛され、先輩や上司からの助力も得て成長を図ることができます。
内定者研修では「人間力」に関するプログラムも実施したいところです。次のようなテーマで、まずは内定者に自ら考えさせ、意見交換で考えを深めていくようなプログラムをとり入れるといいでしょう。

・学生から社会人へ、求められる自立型人材とは
・スキルやテクニックより大切な「人間力」とは何か
・会社も人生も楽しめる、「人間力」ある人材になるために意識を変えるポイントとは

コンプライアンス意識の向上

近年、コンプライアンスの重要性が叫ばれています。コンプライアンス意識は、経営陣や管理監督者だけでなく、働く人全員に求められているといえるでしょう。入社前からコンプライアンス意識を持ってもらうために、まずは基礎知識の習得や、事例での学習を組み込んでいくといいでしょう。

・コンプライアンスとは何か
・コンプライアンス違反が会社に与える影響
・職場で起こりがちな違反事例
・判断に迷ったときはどうするか

ビジネスマナーの習得

ビジネスマナー

入社前にビジネスマナーを習得しておくことで、現場で受け入れられやすくなり、即戦力として活躍できる可能性が高まります。また、内定者の自信にもつながり、不安の軽減にも役立ちます。ビジネスマナーについては、以下のようなテーマから、自社の実情に合わせて取り組むといいでしょう。

・ビジネスマナーがなぜ大切なのか
・挨拶、言葉遣い
・身だしなみ
・電話の受け方・かけ方
・携帯電話のマナー
・遅刻・早退・欠勤の連絡
・ビジネスメールの送り方、返信の仕方
・接客応対
・他社訪問のマナー

プレゼンテーションスキルの習得

優れたアイデアを持っていても、上手に伝えられないと形にすることはできません。入社後は、プレゼンテーションという形で自らの意見やチームの考えを伝えていく機会が増えます。学生のときにプレゼンテーションを何度か経験したという場合でも、内定者研修では社会人として求められるスキルを学習しておくといいでしょう。

・相手にわかりやすい伝え方
・話し方の基本
・わかりやすい資料作成とは

PC(パソコン)スキル

「スマホには慣れていてもパソコンはあまり使ったことがない」という学生は、実は少なくありません。入社前にパソコンをある程度使えるようにしておけば、入社後スムーズに書類作成などの実務を行えるようになります。研修プログラムとしては、以下の内容が考えられます。

・ワード、ドキュメントで文書を作成する
・エクセルで表計算をする
・パワーポイントでプレゼンテーション資料を作成する

PHP研究所の内定者向け通信教育・eラーニング

内定者研修を成功させる2つのポイント

内定者研修を成功させるポイント

内定者研修を成功させるために、次の2点を意識して実施するといいでしょう。

1.オンラインを活用する
2.ゴールとスケジュールを明確に定める

1.オンラインを活用する

会社の会議室などで内定者が一堂に会して実施する集合研修は、研修効果は高いものの、学業との兼ね合いで日程調整が難しいというデメリットがあります。また、居住地から職場までが遠い内定者にとっては、時間的な負担も大きくなります。
そこで、インターネットを利用できる環境であれば、オンライン研修やeラーニングなどの活用を意識するといいでしょう。時間や距離に拘束されないため、内定者にとっては、よりストレスのない環境での研修が可能になります。自学自習が可能な学習項目については、オンラインを活用した教育を提供することが成功のポイントの一つです。

2.ゴールとスケジュールを明確に定める

内定者研修を成功させるには、一貫性ある人材育成体系をつくる、ということがポイントになります。内定者研修、導入研修、フォローアップ研修、日々のOJTやメンタリングなどを通じて、3年目、5年目、7年目にどんな人材に育ってほしいのか、理想像を定めて中長期で取り組んでいくことが大切です。そこから逆算して内定者研修はどうあるべきか、そのゴールを考えておかないと人材育成は成功しません。
また、入社までの間に数回に分けて内定者研修を実施する場合には「〇月〇日までにビジネスマナー研修を受講する」といったように、スケジュールをある程度、明確に決めておくことも大切です。内定者が入社までの見通しをもって学習し、成長していけるように環境を整え、支援していくといいでしょう。

内定者研修を実施する際の2つの注意点

内定者研修の注意点

内定者研修を実施する際に、人事部門として注意したいのが、以下の2つのポイントです。特に、内定者研修の賃金については、場合によってはコンプライアンス違反を問われたり、内定者側に不満が生じたりすることにつながりかねません。実施前に、十分に検討しておきたいものです。

1.必須研修は給料を支払わないと違法になる
2.学業に配慮したスケジュールを組む

1.必須研修は給料を支払わないと違法になる

内定者研修が以下のいずれかに該当するときは、参加者に給料を支払う必要があります。

・会社の指示によって参加が義務づけられている場合
・入社後の業務に関連する教育訓練の内容である場合
・参加しないことが内定者の不利益になる場合

上記のいずれかに該当するときは、内定者の初任給、あるいは地域別最低賃金をベースにして、拘束時間に対する賃金を払う必要があります。集合研修の場合は交通費を上乗せする必要があり、また、研修の時間によっては昼食代を支給するなど、参加者の負担を軽減するような配慮が求められます。

2.学業に配慮したスケジュールを組む

これまでご紹介したように、内定者研修の内容は幅が広く、即戦力に育成するために何度かの機会を設ける場合があるかもしれません。しかし、スケジュールが過密になると内定者に負担をかけ、学業との両立が難しくなってしまいます。
卒論や卒業試験と重なる時期でもあるので、学業を優先できるように無理のないスケジュールを組みましょう。オンラインで受講できる研修やeラーニング、通信教育、書籍などを活用すると、内定者の負担軽減に役立ちます。
なお、内定者研修を実施する時期は、内定者にとって不安の多い時期でもあります。環境が変わるのを前にしてストレスを抱えていることもありますので、研修を実施する傍ら、メールや電話、SNSなどを使って内定者の気持ちに寄り添うようにしましょう。

まとめ

内定者研修を実施することで、内定者の悩みや不安を解消し、モチベーションを高めることができます。社会人として必要になるビジネスマナーや、社会人としての常識を修得し、スキルアップを図ることもできるでしょう。内定辞退を防ぐという効果も期待できます。
オンラインやeラーニング、課題図書、通信教育などを活用すれば、より内定者に負担のない形で研修を実施できます。学校生活と両立しやすいように無理のないスケジュールを組み、入社に向けて内定者と一緒に準備をしていきましょう。

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