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中堅社員に教えたい!つねにモチベーションを高く保つ5つのヒント

2017年10月10日更新

中堅社員に教えたい!つねにモチベーションを高く保つ5つのヒント

モチベーションを上げて、それを維持していくことは、仕事の成果に直結します。特に現場の中心選手として活躍する中堅社員には、これを高く保てるよう働きかけたいものです。そこで今回は、モチベーションを維持するヒントをご紹介します。

仕事の成果は「能力×やる気」

仕事の成果は「仕事の能力×やる気」という式で表せます。どんなに能力があっても、やる気がなければ成果はでないのはおわかりでしょう。また、いくらやる気があっても、仕事の能力が不十分だと、これまた成果はでないものです。
新人なら圧倒的に仕事の能力を身に付けて成果をだすことに専念します。が、中堅社員はある程度身についているという前提で、やる気を向上させれば、仕事の成果を出す、つまり、モチベーションを上げるのが急務だということです。

モチベーションを高く維持するための5つのヒント

モチベーションは、一時的なものではなく、モチベーションは継続的に保持していくことにより、仕事の成果を安定して出せます。波は誰にでもあります。それをいかに高めに維持していくかを考えたいものです。
モチベーションを高く保つために大切な5つのヒントをご紹介しましょう。最終目的は仕事の成果をあげることにあることは忘れないでください。

体調管理が基本

極端に言いますと、虫歯が傷んでも、寝不足でもモチベーションは下がってしまうものです。モチベーションを上げる前に、体調管理は基本です。体調の乱れはモチベーションの足を引くブレーキです。まずは、阻害要因を取り除いておきましょう。

心の乱れを取り除く

これも、モチベーション向上を阻むものです。まずは、人間関係。次に悩み、心配事の類です。人間関係については、これだけでも一冊の本になってしまいます、ですので、ここでは、人間関係が悪いと、結果としてやる気になりにくいと覚えておきましょう。少し意識することでも、違いはでてくるものです。
また、悩み、心配事についても、詳しく述べますと本になるので、これもやる気を阻害することがあるのだと、理解しておきましょう。
人間関係に留意して、悩み・心配事にそまらない。その上で、次からの三項目を実行してみましょう。

自分にご褒美を出す

仕事のノルマを達成したら、ご褒美を出すのは、やる気を高める方法のひとつです。
この時の注意点は、あまり大きなご褒美や、時間的に先過ぎるものですと、やる気にならないということ。たとえば、半年、一年先だとか、車の購入だとか、とはしないのです。
仕事のノルマが達成したなら、自分にご褒美としていつもより高いお酒を飲むとか、買いたかったワンピースを買うくらいの手軽で、すぐに出すご褒美がやる気向上には効果的です。これは、アメとムチのアメにあたるやり方です。
ただ一つ注意点があります。仮に、中堅社員ですと、自分だけでなく部下にも何らかのご褒美をだすこともあるでしょう。いわゆるインセンティブです。
これを習慣的にしていると、万一何も出さないと、今回は何もないのか? けちけちしているな、というように、不満になることもありうるのです。ですので、対自分であり、小さなご褒美にすることです。それで、十分モチベーションは上がるものです。

追い込んでやる気を出す

これは、アメとムチのムチに当たるやり方です。今まで研修の受講者に効果的な方法のアイディアを出してもらうと、上司や顧客に宣言してしまうと、追い込まれてやる気になるという意見が多いのです。「では部長、今週の金曜の午後一番までに仕上げます」「10日の17時までにお届けします」と期限付きで宣言してしまいます。万一できませんと、信用がなくなるので、中堅社員にはぜひ自分に課してほしいことです。ただし、難易度が増すと周囲に言わなくなる傾向もありますから、それでは追い込むことにはならないでしょう。有言実行はいつでも大切なのです。
もう一つ、今あげたように締切を設けるのも自分を追い込みます。特に、納期のない仕事ほど先延ばしにしがちで、やる気を出すのが難しいものです。「自分締切」を設けるのは良い手です。

イメージを活用する

仕事が完了して成功したときのことを鮮明に、イメージします。周囲から称賛されたり、評価されてよい感情を味わうのです。それは「ヨシやるぞ!」というモチベーション向上に役立ちます。
失敗したときに周囲から批判されたり、評価が下げるイメージで、それだけは避けたいというのもアリです。ですが、イメージは善用した方が気分はよいものです。
現場で仕事の推進力となる中堅社員。モチベーションを上げて、維持できるよう、まわりからも支援してあげたいものです。

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松本幸夫(まつもと・ゆきお)
人材育成コンサルタント。1958年、東京生まれ。「最短でできる人をつくるプロ」として、最前線を走り続けている。マスコミや流通、通信、製薬、保険、電気、金融、食品といった業界で指導を行い、営業をはじめとするあらゆる職種のプロを育成することに定評がある。年間220回の研修、講演活動を行い、そのリピート率は92%を超える。NHKなどのテレビ出演も精力的にこなす。主な著書に『とにかく短時間で仕事をする!コツ』(スバル舎)、『仕事が10倍速くなるすごい!法』『人を動かす質問力&聞く力』(三笠書房)、『アガリ症を7日間で克服する本』(PHP文庫)などベストセラー多数。「呼吸法で人生が変わる」がモットー。

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