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オンライン研修 成果を高めるための留意点

2021年2月 8日更新

オンライン研修 成果を高めるための留意点

コロナ禍に見舞われて一年が経ちました。この間、働き方や商談の進め方など、さまざまな変化が起きましたが、中でも会議や研修をオンラインで実施するようになったことは大きな変化のひとつではないでしょうか。
ただし、オンラインでの研修実施にはメリットとデメリットの両面があります。そこで、本稿ではオンライン研修実施にあたって、メリットを最大化し、デメリットを克服して研修効果を高めるためのポイントをご紹介いたします。

運営面の留意点

1)事前の準備や確認

オンライン研修のデメリットに、接続上のトラブルが発生するリスクが上げられます。従って、事前に接続テストの機会を設定しておいたほうがよいでしょう。また、受講者にはイヤホンやヘッドセットなどの機材の準備や、なるべく静かな環境で受講できるよう環境整備を促すことも大切です。なお、受講者が意外と判断に迷うのが研修参加時の服装なので、それらに関する指示・情報も明確に提示しておくべきでしょう。

2)研修参加にあたってのルールを冒頭に明確に示す

研修中は言うまでもなく内職厳禁であることや、一時退出する際は必ず講師(事務局)の許可を得ること、さらにはチャット機能の使用ルールや、トラブル発生時の連絡先などを冒頭のオリエンテーションで確認しましょう。

3)研修運営上の指示

研修が始まったら、受講者にはカメラオンで顔出しすることを求めます。ただし、発言者以外はマイクをミュートにしておくよう指示を出しましょう。
また、研修にメリハリをつけるために、受講者に画面の切り替え(講義⇒「スピーカービュー」、全体討議⇒「ギャラリービュー」)を適時指定することも大切です。

インストラクションの留意点

通常の対面研修は、講師が前に立ち、受講者が座って講師の話を聞くというスタイルが一般的ですが、この物理的な構造が、「講師が主、受講者が従」という暗黙のメッセージを生み出し、受け身の受講態度を誘発しがちです。それに対してオンライン研修は、講師と受講者が同じ画面上で表示されるので主従の関係ではなく、フラットな関係を構築しやすい点がメリットの一つです。一方で、同じ空間にいないので、視聴覚情報以外の暗黙知を共有することが困難で、「ともに学ぶ」という一体感を構築するのが難しいという側面もあります。

そうした前提を理解したうえで、社内講師として登壇する際に心がけていただきたい9つの留意点があります。

オンライン研修の効果を上げるための9つの留意点

(1)カメラから、適切な距離を保つ
 ...近すぎず遠すぎない、画面上に「自身の胸から上」が映る距離を

(3)こまめに問いかけたり、意見を求める
 ...いつ当たるかわからないという緊張感が集中力を維持する

(4)発言者に対する他メンバーからのリアクションを求める
 ...エア拍手や、反応ボタン、等

(5)ブレイクアウトセッションを多用して理解度と相互交流を促進する
 ...1日研修であれば、AMとPMでメンバーを入れ替えるほうがいい

(6)受講者数が少ない場合は、メインルームのまま、全体討議形式で進行する

(7)休憩は短時間でもいいのでこまめに取る
 ...1時間に一回程度

(8)スライド枚数が多くなって、「スライド上映会」にならないように気をつける

(9)あえてアナログを重視することでインパクトを強化する
 ...ホワイトボードに板書する、紙のテキストに書き込ませる、等

今後、コロナが収束して対面研修が復活したとしても、オンライン研修がなくなることはありません。目的と内容に合わせて対面とオンラインの手段の使い分け、つまり研修のハイブリッド化が進むと思われます。したがって、対面研修であれオンライン研修であれ、どちらにも的確に対応できるような実践知を社内に蓄積していくことは、今後の自社の人材開発能力の強化につながる重要課題と言えるでしょう。

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的場正晃(まとば・まさあき)
PHP研究所人材開発企画部部長
1990年、慶應義塾大学商学部卒業。同年PHP研究所入社、研修局に配属。以後、一貫して研修事業に携わり、普及、企画、プログラム開発、講師活動に従事。2003年神戸大学大学院経営学研究科でミッション経営の研究を行ないMBA取得。中小企業診断士。

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