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労働災害防止は普段の行動を変えるところから

2021年6月 7日更新

労働災害防止は普段の行動を変えるところから

なぜ労働災害が発生するのか。従業員が不安全行動をとらないために、どのような教育をすればいいのか。安全週間を前に、企業として取るべき対策を考えてみましょう。

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製造業における労働災害の現状

厚生労働省の統計によると、全業種の労働災害の発生数は、死亡者数は減少傾向にあるものの、死傷者数(4日以上の休業を要するもの)は増加傾向が続いています。厚生労働省は「令和4年の死傷者数を平成29年比で5%以上減」という目標を掲げていますが、令和2年時点で平成29年比約9%増と達成が困難な状況にあるといえます。
一方、製造業に特化してみると、死亡者数、死傷者数ともにわずかながら減少傾向にあります。コロナ禍での工場の休業なども発生数減少の一因だと考えられますが、さまざまな対策を講じてきた成果は確実に出ているといえるでしょう。また、厚生労働省のまとめでは、リスクアセスメントなどの対策をさらに強化して災害発生数を抑えていくことに言及されています。継続して災害防止のための教育を実施する必要があるでしょう。

なぜ労働災害が発生するのか

工場などで発生する災害には、大きく二つの原因があるとされています。

「不安全状態」
機械や設備などが、災害が起こりそうな状態になっている、または、それらが災害の直接的な原因になっている状態

「不安全行動」
人が決められたルールを破るなどのヒューマンエラー。不注意やうっかり、あせり、体調不良など

こうした不安全状態や不安全行動があった場合、あるいは組み合わさった場合に、労働災害が発生します。不安全状態については、各工場で対策を講じていることと思います。ところが、それでも災害が発生するのです。その理由を考えてみましょう。

不安全状態を潰すだけでは限界がある

安全管理の考え方として「スイスチーズモデル」というものがあります。

スイスチーズモデル

スイスチーズには眼と呼ばれる穴が開いていますが、1枚のチーズを一つの対策、チーズの穴を対策の弱点と見立て、眼と呼ばれるスイスチーズの穴を、チーズを何重にも重ねることで小さくし、最終的に塞がるように対策をとれば、労働災害の発生リスクを低く抑えられるという考え方です。

ところが、せっかく塞いだ穴が再び貫通してしまうことがあります。その原因の多くが「ちょっとくらい大丈夫」「自分は怪我なんてしない」といった人による行動、つまり不安全行動だといわれています。
たとえば、作業者の体調や心情の変化、あるいは作業者が交代するといった時には、ヒューマンエラーが起こりやすくなり、チーズの重なり方に変化が生まれるといわれています。場合によっては、穴が向こう側まで貫通してしまい、災害につながってしまうのです。

対策を完璧なものにする、あるいは完璧な状態を維持するためには、まず人の行動がチーズの穴、すなわちヒューマンエラーにならないようにすることが不可欠です。そのためにも、仕事のさまざまな場面や日常生活の中で、どういったところに危険が潜んでいるのか、何をすれば危険につながるのかということを、働く一人ひとりが理解しておく必要があるのです。

まずは日常に潜む危険を知るところから

日常に潜む不安全状態

ここまで解説してきたとおり、労働災害を防止するためには、従業員が不安全行動をとらないための教育が欠かせません。その方法として多く行なわれているのが、現場で具体的な事例(機械設備等の実物)を見ながら説明する教育です。しかし、可能であれば「現場での意識」だけではなく、「日常の意識」を変えていきたいものです。

工場などの現場で起こる不安全行動の多くは、ルール破りや不注意、うっかり、あせりなどが原因です。そして、それらを起こすのも防ぐのも「人」です。ところが、「気をつけよう」「意識しよう」と訴えかけても、人の意識の持続には限界があります。ふとした時に気が緩んでしまいがちです。

ところが、もし従業員が日常の生活においても不安全な行動をとらない習慣を持っていれば、それがその人の自然な行動になります。「ふとした時に......」ということも起きにくくなり、ひいては、現場での不安全行動撲滅にもつながるでしょう。

 

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「脚立を昇り降りする手間を嫌って、無理な体勢で作業して転落した」
「歩きスマホをして駅のホームで人にぶつかった」
「時間に遅れそうになって小走りで移動し、転倒した」

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普段の行動から変えていけば、いざという時に適切な行動がとれるようになります。災害原因の根本的な解決につながるはずです。
安全準備月間を迎え、安全週間が間近に迫ってきました。今年の教育項目として「日常的な行動を変える」という項目を追加してみてはいかがでしょうか。本DVDを貴社の安全教育の一環として、お役立ていただければ幸いです。(PHP研究所 企画制作部)

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