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現場の第一線で仕事をしている中堅/若手社員の活性化は組織風土と業績に直結します。しかし、多くの企業ではその教育をOJTや自己啓発に委ねているのが一般的ではないでしょうか。加えて、上司のマネジメントスタイルが指示命令型であれば、中堅/若手社員のやる気と成長は望めず、どうしても「過去の経験則から抜け出せない」「新しい視点や発想に乏しい」といった社員が増えてしまいます。
人事教育担当者に中堅/若手社員に求められる資質について尋ねると、多くの場合、「主体性」というキーワードが出てきます。実際、「主体性」を引き出すことをキャッチコピーにした研修セミナーやビジネス書はたくさんあります。ただ「主体性」を引き出すのは簡単なことではありませんし、上司が「主体的にやれ!」とはっぱをかけるだけでは、当然のことながら部下は動きません。
PHP研究所では、自ら考え行動し、成果を生み出す「自律考働型人材」の育成を主眼にセミナーや教材開発を行なっていますが、ここではそのポイントをまとめておきます。
中堅社員研修の目的とは?
中堅社員は、業績向上・組織活性化の実質的な担い手です。一方で、近い将来のリーダー、管理職候補として、これまでとは異なる役割も求められます。伸びる人材と伸び悩む人材の格差が顕著になるのもこの時期であり、いかに主体性を確立するかが、今後のキャリア開発に大きな影響を与えます。
PHPゼミナール公開講座「中堅社員研修 意識革新コース」では、中堅社員が主体性を発揮するための3つの条件と5つの力をつぎのように定義しています。
PHPゼミナールでは、これらの指標をもとに一人ひとりに振り返りの機会と、自らの課題抽出、今後の自己革新について考えていただきます。自らに求められている役割を理解すると同時に、中長期的なキャリアビジョンが明確になれば、やらされ感から脱却し、主体的な発想と行動が引き出されます。
若手社員研修の目的とは?
入社1〜3年目の社員は、ビジネスパーソンとしての土台を形成する期間。実務の基本を愚直に繰り返しながら、力を蓄えていくことになります。一方で、自分としっかり向き合い、何のためにこの仕事をするのか、将来どんな自分になりたいかを考えることが、 やる気と主体性の発揮につながり、人間的な成長を促進することは、中堅社員と同じです。
では、どんな内容で研修を実施すればよいのか。PHPゼミナール「若手社員研修 仕事力アップコース」を例に考えてみましょう。
この階層の研修におけるキーワードは、「知っている・わかっている」≠「できる」ということです。知識や情報をもっていても、それを行動に移さなければ仕事の成果は上がりません。そのことを理解したうえで、できていること、できていないことを整理し、今後のスキルアップを図っていただきます。
「率先垂範のリーダーシップ」とは?
あらゆる企業・組織で求められるイノベーション。その中心的な担い手と期待されるのが、中堅/若手社員です。なぜならば、中堅/若手社員には柔軟な発想と行動力があるので、しがらみにとらわれることなく活動をすることができるからです。
しかし、昨今は上司の指示を待ち、それに従って動くという受け身の中堅/若手社員が増えてきました。これでは組織のイノベーションは起こりませんし、中堅/若手社員自身のやりがいや成長が期待できません。また、そんな先輩の姿を見ていれば、新入社員もモチベーションを下げてしまいかねません。
そこで今、注目されているのが早期からのリーダーシップ開発です。ここでいうリーダーシップとは、「職場やチームの目標を達成するために他のメンバーに及ぼす影響力」であり、必ずしも職位や肩書に制約されません。中堅/若手社員が権限や役職に関係なく発揮できる新しい時代のリーダーシップを身につけることで、職場全体が活性化し、イノベーティブな風土づくりが実現できます。
リーダーシップ開発の最前線を知る立教大学経営学部特任准教授・舘野泰一氏は、本来のリーダーシップとは、「権限・役職などに関係なく全員が発揮できるもの」「学習可能なもの」「目標達成のために他のメンバーに影響をあたえるあらゆる行動」としています。
中堅/若手社員のリーダーシップを早期から開発することで、主体性・積極性が発揮され、働きがいの向上が得られます。そして、イノベーティブな職場風土が生まれ、企業・組織の競争力も高まることが期待されます。
中堅/若手社員の育成と組織活性化を同時に実現するためのソリューションとして、ぜひご検討ください。
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