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若手社員の「セルフアウェアネス」を高める方法とは?

2021年7月21日更新

若手社員の「セルフアウェアネス」を高める方法とは?

みなさんの会社に「自信の割に仕事の結果は......」「もっと自信を持ってもいいのに......」といった若手社員はいないでしょうか。仕事で結果を出し、成長するためには、セルフアウェアネスが不可欠です。自分を知る方法について考えてみましょう。

INDEX

ダニング=クルーガー効果とインポスター症候群

「自信の割に仕事の結果は......」「もっと自信を持ってもいいのに......」。このような状態には、ダニング=クルーガー効果とインポスター症候群が関係しています。

ダニング=クルーガー効果
能力の低い人ほど、自分のことを過大評価してしまうという傾向(認知バイアス)のこと

インポスター症候群
自分の能力や実績を認められず、過小評価してしまう心理状態のこと

前者の場合は、「おれにはできる!」と威勢よく言ったものの、勢いほどの結果は出ない傾向があります。一方、後者の場合は「どうせ私には...」と周囲の期待を重荷に感じ、失敗を恐れて無難な行動に終わってしまいがちだといわれています。
いずれの場合も、自分を客観視できていないのが原因です。こうした状態だと、持っている力を最大に発揮し、結果という自信を得て成長するのは厳しいと言わざるを得ません。

アメリカの研究者チャーチは、「ハイパフォーマーは自分の能力を正しく認識できる人」と述べています。つまり、「自分を知っている人」が結果を出せるというのです。
このことから、若手社員たちが結果を出し成長を手にするには、自分を正しく知ること、そしてそのための方法を習得することが不可欠だといえるでしょう。

「セルフアウェアネス」とは?

そこで自分を知るための前提となるキーワードをご紹介します。近年注目を集めている人材開発のキーワードでもある「セルフアウェアネス」です。
「セルフアウェアネス」とは「自己認識」のことです。心理学者のダニエル・ゴーマンが「自分をよく知れば、仕事の結果もついてくる」と述べているように、結果を出し、成長するためにはセルフアウェアネスが不可欠です。
そして、セルフアウェアネスには2つの側面があります。(※)

内面的自己認識
自分自身が自分のことをどれだけ知っているか

外面的自己認識
他人が自分のことをどれだけ知っているか

これらの両方を高めるのが理想ですが、そのためのスキルの習得方法は浸透していないといいます。では、どうやって習得していけばいいのでしょうか。

※ 『insight(インサイト)』ターシャ・ユーリック著(2019年・英治出版)

「振り返り」でセルフアウェアネスを高める

セルフアウェアネスを高める、つまり、自分を知るための、もっとも効果的な方法が「振り返り」です。過去の仕事の経験を活かして、未来の行動を考えていくのです。振り返りをしっかりとしていけば、自分の行動の何が良くて何が悪かったのか、自分に足りないことは何か、どう変わっていけばいいのかといったことがわかります。
振り返りには「一人で行なう」「他人と一緒に行なう」の2つのパターンがあります。そして、いずれか一方では不十分です。両方をしっかりとできるようにならなければなりません。それが、成果を出し、成長を手にするための条件ともいえるでしょう。
振り返りは意外と難しく、しっかりと方法を学ばなければうまくできません。方法を知らない場合、振り返りではなく、自己批判的な意味合いが含まれる反省になってしまうからです。

「振り返り」を学ぶ社員研修用DVDを発刊

PHP研究所では、立教大学経営学部の中原淳教授の監修を仰ぎ、社員研修用DVD『経験を成長につなげる1on1~「振り返る力」を高め、成果を出すプロセス~』を発刊します。
このDVDでは、「一人で行なう振り返り」「他人と一緒に行なう振り返り=1on1」のそれぞれの方法、「社会人にとって振り返りが大切な理由」など、メンバークラスが振り返りを行ない、成長していくために欠かせない要素を学ぶことができます。若手社員である主人公たちが奮闘する様子を描いたケースドラマを通して学ぶことができますので、社員研修などで理想の振り返りができる若手社員の育成にお役立ていただけます。

上司向けのDVD教材も好評!

また、本DVDは上司向けDVD『上司と部下がペアで進める1on1』とのセット活用がおすすめです。1on1は、部下の振り返りを促す機会ですが、そこには上司の関与が欠かせません。そのためには、部下がやろうとしている1on1を上司も理解している必要があるのです。上司と部下が同じ言葉で1on1を理解し、振り返りができる環境をつくるためにも、ぜひセット活用をご検討ください。

今は、変化が激しく、何が正解かがわからない時代です。そういう時代を生き抜き、成長していくには、自分自身を知ることが不可欠です。それが叶えば、自分で自分の行動を決められるようになります。若手社員たちの成長のため、強い組織をつくっていくための第一歩として、振り返りの方法を教育することをおすすめします。

(PHP研究所 産業教育制作部)

DVD『経験を成長につなげる1on1』

人材開発・組織開発の第一人者である中原淳氏が監修する、メンバー1人ひとりへの1on1教育のためのDVDです。1on1に取り組むメンバーが知っておくべきポイントとスキルを、ドラマ形式で解説しています。また、1on1で社会人としてのキャリアを考える意義についてもふれています。1on1を定着させ、効果の最大値を引き出すために、ぜひ本DVDをご活用ください。

DVD『上司と部下がペアで進める「1on1」』

上司と部下がペアで進める「1on1」

人材開発・組織開発の第一人者である中原淳氏がさまざまな事例から見出した「1on1」成功のポイントを学習する、管理者向けDVDです。「1on1」がうまくいかない理由の分析や本来のあるべき姿、そして成功のポイントをドラマやナレーション、中原淳氏の解説で学習することができます。

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