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部下のやる気を引き出すリーダーの声かけ

2020年8月24日更新

部下のやる気を引き出すリーダーの声かけ

やる気は仕事上の成果を上げる上でとても重要な要素です。どうすればやる気を引き出すことができるのか、そのポイントをリーダーの「語彙力」という観点から考えてみたいと思います。

やる気に満ちたチーム

やる気に満ちたチームは成果獲得へのこだわりがあるので、高業績を上げることができます。また、難しい課題に直面しても逃げることなく積極的に向き合っていくので、一人ひとりがどんどん成長していきます。このように、やる気は組織と個人が成長し成果を上げ続けるためのエンジンとも言える最重要因子なのです。
では、やる気に満ちたチームをつくるためにリーダーは何をすればいいのでしょうか。いろいろなアプローチの仕方が考えられますが、もっともシンプルでかつ効果が高いのが一人ひとりに声をかけていくことでしょう。その際に大切なのは、「メンバーの心に火をつける」ようなことばを使って声かけをしていくということです。

相手に応じた、ことばの使い分け

ビジネスであれスポーツであれ、あらゆる組織で人のやる気をうまく引き出しているリーダーは、例外なくことばを巧みに使いこなす術に長けています。
チームを構成する人々は、育った環境や持って生まれた個性が異なっている以上、一人ひとりのことばに対する受け止め方・感じ方が違うのは当然です。例えば、部下のAさんは「気合を入れていこう!」ということばをかけられると燃えるけれども、Bさんは、「ありがとう」ということばをかけられるとその気になる......、というように、それぞれモチベーションを高めるアプローチの仕方は違うのです。チームづくりに長けたリーダーと言われるような人たちは、意識しているか否かはさておき、状況に応じて一人ひとりにかけることばを柔軟に変えています。

リーダーに求められる語彙力

また、やる気にさせることばであったとしても、毎日繰り返し聞かされていると、聞く側はだんだん慣れが出てきて、ことばの力が低下するものです。先ほどの例でいえば、Aさんに毎日「気合だ!」ということばを単調に繰り返すのではなく、「気合だ!」以外にもAさんがやる気を高められるようなことばを上司が見つけておいて、うまく使い分け、変化をつけることが効果的なモチベーションアップのためには大切になるのです。もちろんそのためには、日ごろから部下に関する情報を収集し、何がこの人にとって効果的なことばになるかを把握しておくことが必要になることは言うまでもありません。
(テレワークの環境であっても、情報収集の手段はたくさんあるはずです)

マネジメントの武器としてのことば

このように、リーダーはたくさんの語彙を持っていないと、多様な部下の個性・性格に合わせた動機付けができなくなりますし、変化をつけた効果的な指導もままならなくなります。
「マネジメントの武器はことばしかない」と断言する経営者もいます。より一層、やる気を引き出すことが難しい労働環境になりつつあるからこそ、人を預かるリーダーは相手の心に響くようなことば(=言霊(ことだま))を豊富に持つことが大切になってくるのではないでしょうか。

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的場正晃 (まとば・まさあき)
PHP研究所人材開発企画部部長
1990年、慶應義塾大学商学部卒業。同年PHP研究所入社、研修局に配属。以後、一貫して研修事業に携わり、普及、企画、プログラム開発、講師活動に従事。2003年神戸大学大学院経営学研究科でミッション経営の研究を行ないMBA取得。中小企業診断士。

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